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Core Web Vitalsの新指標として来年に導入されるINPとは
2023
.06.26
2021年5月に導入され、早2年が経過したCore Web Vitalsの指標の一つFID(First Input Delay)が2024年3月には新たな指標に変更されることが発表されました。その新たな指標とはINP(Interaction to Next Paint)です。Googleがユーザーエクスペリエンスの評価の質を更に向上させることを目指してINPを導入することになったのですが、ここではINPの評価の対象、評価の確認方法について紹介します。
【目次】
1. INPによって評価されるホームページの対象とは
2. ホームページのINPの評価を確認する方法
3. 今回のまとめ
INPによって評価されるホームページの対象とは
INPとは「Interaction to Next Paint」の略称で、ユーザーがホームページ上で行ったアクションに対する「反応=インタラクション」までの遅延を評価します。FIDと何も変わらないのでは?と思う方も多いと思いますが、INPとFIDで大きな評価基準の違いがあります。
例えば、ユーザーがホームページ上でハンバーガーメニューを開くためにボタンをクリックした場合、FIDでは、クリックしてからハンバーガーメニューが開くまでの時間を評価します。そのため、クリックしてからなかなか画面が切り替わらないパターンとクリックして画面は切り替わるが全ての要素が揃うまで時間を要してしまうパターンも同じ時間であれば同等に評価されます。一方で、INPでは、クリックしてからなかなか画面が切り替わらないパターンよりもクリックして画面は切り替わるが全ての要素が揃うまで時間を要するパターンの方が、クリックからの反応が早いと判断されて高く評価されます。
また、FIDはその名のとおり、最初の入力に対する反応の遅延のみを評価しますが、INPはページ滞在中のすべての入力に対する反応の遅延を評価します。
ホームページのINPの評価を確認する方法
冒頭に2024年3月にFIDは廃止されてINPに指標が変更されると記載しましたが、実はもうINPの評価を確認することが可能です。いくつか方法はありますが、今回は誰でも簡単にチェックする方法として「Page Speed Insight」ご紹介します。
Page Speed InsightはFIDの他にLCPやCLS、FCPなど、様々な表示速度を計測することでユーザーエクスペリエンスを100点満点で評価しています。次の図のように、Page Speed Insightには既にINPの指標が追加されており、200ミリ秒以下であれば良好、200ミリ秒超から500ミリ秒以は改善が必要、500ミリ秒超は不良と表示されるため、ホームページのGoogleからの評価を判断する材料の一つにすることをお勧めします。
今回のまとめ
ホームページのSEO対策においてコンテンツマーケティングに取り組むことが大前提です。しかし、一生懸命コラムを執筆しているのに、なかなか順位が上がらなかったり、以前と比べて順位の上昇が鈍くなってしまった場合は、ホームページのつくり自体に問題があるかもしれません。INPはホームページのユーザーエクスペリエンスを評価する指標の一つに過ぎませんが、WEBマーケティングを行う上ではチェックすべき一つの指標として覚えておくと良いでしょう。