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AI生成画像はホームページ制作のイメージ画像として使えるか?

2023
.10.31

AI生成画像はホームページ制作のイメージ画像として使えるか?

今注目を集めているAI技術を活用することで、誰でも簡単に文章や画像の生成を行うことができます。ホームページに掲載するコンテンツのネタ出しや構成の案出しなどにおいて、AI技術を使用している方もいるのではないでしょうか。しかし、AIで出力した文章には誤った情報が記載されていることもあるため、あくまでも情報収集や案出しといった目的での使用をお勧めします。
それでは、AIで出力した画像はどうでしょうか?コンテンツ内にイメージ画像が挿入されているとよりユーザーに内容をイメージしてもらいやすくなりますが、写真撮影したりイラストを描くことは簡単ではありません。毎回同じようなフリー素材ばかり使っているという方にとって、AI画像は救世主となりうるのでしょうか。
そこで今回は、ホームページに掲載するコンテンツ内に挿入するイメージ画像のAI生成について、法律や生成精度などの角度から利用の是非を検討してみました。

ちなみに、この記事のサムネイル画像はAI画像生成ツールで生成しました。

【目次】
1.AIで生成した画像の著作権
a.AI画像生成サービスを提供する「Canva」の例
b.著作権侵害が不安なら安易にAI画像をホームページ上に掲載しない方が良い
2.ホームページに掲載するコンテンツとしてのAI画像の精度
a.街並みの画像を生成
b.人物の画像を生成
c.ニッチなものの画像を生成
d.SEO対策の画像を生成
e.文字が含まれる画像を生成
3.違和感のないAI画像生成にはコツと時間がいる
4.今回のまとめ

AIで生成した画像の著作権

AI画像は、インターネット上に存在する様々な画像をもとにして新しい画像を生成してくれものですが、基本的には人間の創作意図がないため著作権はないものとされています。ただし、人間がAIに作品を生成するためのデータを与えて学習させ、その行為が「創作的寄与」といえる場合は、画像の生成者に著作権が認められる場合もあります。例えば、自分の作り上げたキャラクターをAIで学習させ、そのキャラクターの別ポーズの画像を生成するといった場合は、その画像の生成者に著作権が認められるというイメージです。

では、AIで生成した画像が、他者の描いた絵に似てしまった場合、著作権侵害に当たるのでしょうか?
これに関してはケースバイケースではありますが、著作権侵害に当たる可能性があります。AI画像の著作権侵害に関しては、他画像との類似性や依拠性によって判断され、その画像を使用した結果、著作権者の利益を不当に害する場合は著作権侵害に当たり、利用行為の差止請求や損害賠償請求などを行うことができます。
そのため、AI画像を生成する際は、他者の著作権を侵害していないかしっかり確認して使用する必要があります。

詳細は文化庁の著作権に関するページをご確認ください。
著作権 | 文化庁
文化庁|令和5年度 著作権セミナー A I と著作権
文化庁|AIと著作権の関係等について

AI画像生成サービスを提供する「Canva」の例

例えば、ブラウザ上でAI画像を生成することができるCanvaというサービスは、無償でAI画像を生成することができます。Canvaでは、AIで生成した画像の著作権侵害に関し、「まだ新しい技術のため著作権侵害の判断が難しい状態にあり簡単に回答できない」と解説しています。
Canva自体でAI画像の著作権を主張しておらず、「その画像の所有者の所在はCanvaの利用規約に従う限りユーザーに帰属する」と記載されているものの、ユーザーがAI画像の著作権所有者であることや、画像の独占的な権利を有しているわけではないとしています。他者が著作権を持つキャラクターやイラストなどをCanvaのAI画像生成で出力し、それを無許可で使用した場合は著作権違反になる可能性があるため注意してください。
Canvaは商用利用可能!Canvaで許可されている商用利用と禁止事項について分かりやすく解説します

著作権侵害が不安なら安易にAI画像をホームページ上に掲載しない方が良い

前述したとおりAI画像を使うと他者の著作権を侵害してしまう可能性があるため、Google Lensなどで画像検索を行い、類似している画像がないか事前チェックすることをお勧めします。類似性の線引きは難しくケースバイケースとなるため、グレーゾーンのものはなるべく排除した方が良いでしょう。
しっかり確認することが煩わしいのであれば、そもそもAI画像を使わず、ご自身で撮影された写真や素材を使用することをお勧めします。

ホームページに掲載するコンテンツとしてのAI画像の精度

ホームページにAI画像を掲載する際、もう一つ気になることが画像の精度です。ここでは、Canvaというツールを使ってAI画像を生成して精度を確認してみます。

AI画像生成・写真ジェネレーターアプリ | Canva

街並みの画像を生成

これは「ビル群のイメージ」と入力して生成したAI画像です。窓などの細かなところは潰れており、写真としての精度は低いですが、イラストとして考えるとそこまで違和感はないと思います。

次の画像は、「東京の街並みのイメージ」と入力して生成したものです。先ほど生成したイメージは海外の街並みのようにも見えますが、これはとても日本に近いイメージです。ただし、文字の部分は読めず、センターラインも崩れておりよく見ると少し不気味です。

次の画像は、「日本のビル群を俯瞰した景色」と入力して生成したものです。俯瞰して詳細がわからない画像であれば違和感はなくなるかと思いましたが、奥の方のビルは壊れているようにも見えます。

人物の画像を生成

次の画像は、「複数人でサッカーをプレイしている様子」と入力して生成したものです。非常に躍動感があり、サッカーをプレイしているように見えますが、左右で靴下が異なったり、サッカーボールが2個あるなど、不自然な部分も多くあります。

次の画像は、同様の文章で何度か出力を繰り返したものです。足や靴下は統一感があり、ボールは一つですが、何度出力してもサッカーゴールが2つ隣り合っていたりと、違和感がある部分がどこかしらにあります。「2チームでサッカーをプレイしており、ボールは一つ、ゴールは一つ」などと細かく指定してもやはりどこか違和感が生じてしまいました。

ニッチな食べ物の画像を生成

次の画像は、「トルティーヤを食べている人」と入力して生成したものです。トルティーヤを重ねて手づかみで食べている様子が生成されました。

この画像では違和感があるため、「トルティーヤを使った料理を食べている人」と入力して生成した画像がこちらです。より料理としての側面が強くなり、先ほどよりはイメージ画像として使いやすくなりました。このように、指示を出す文章によって出力されるイメージが異なるため、具体的に文章を書く必要があります。

SEO対策の画像を生成

次の画像は、「SEO対策」と入力して生成した画像です。グラフのイメージなどを中心に、SEO対策に関する図に近いイラストが出力されました。

また、このようにパソコンに向かっている画像も生成されました。こちらは宇宙のようなイメージですが、先ほどよりも抽象的なイラストのため使用しやすいかもしれません。

文字が含まれる画像を生成

次の画像は、「資料のイメージ」と入力して出力されたイメージです。AI画像生成は、文字の生成が苦手で、どの国の言語でもない文字が記載されています。

次の画像は、「時計」と入力して出力されたイメージです。数字が順番に並んでおらず、針が4つあります。

時計など文字が記されるものに関しては、以下のようにイラスト調で出力した方が、細かい部分の破綻が気にならないかと思います。

違和感のないAI画像生成にはコツと時間がいる

AI生成は、非常に様々なシチュエーションに応えてくれ、指示の入力次第で精度の高い画像を生成できる可能性があります。
ただし、様々なシチュエーションでAI画像を生成してみましたが、違和感のない画像を生成するには何度か再出力を行う必要があり、時間がかかるという印象です。写真風の出力では違和感がある画像も、イラスト風であれば気にならない場合もあるため、多くのパターンで試してみると良いでしょう。

今回のまとめ

AI画像の商用利用は、生成元となった画像との類似性などによってケースバイケースで著作権違反となる可能性があります。そのため、他画像と類似性がないかGoogle Lenzなどでしっかり確認した上で使用することをお勧めします。Google Lenzなどのツールも完璧なチェックツールではなくすべてを網羅することもなかなか難しいため、不安であればそもそも使用せず、使用が正式に認められている素材や自身で撮影した写真を使用した方が良いでしょう。
精度においても、現状はまだまだ現実のものから破綻している画像が生成されやすいため、何度か生成し直して精度の高いものを選ぶ必要があります。

しかし、今後もっとAI画像の出力精度が良くなれば、可能性は広がります。
例えば、メーカーが特定されるような写真が使用できない場合や、フリー素材にないニッチな要望に応える画像を生成することができるようになるかもしれません。AI画像生成の今後の発展に期待です。

AUTHOR

著者情報

ライター

M.H.

人材派遣会社で営業職としての勤務を経て株式会社オンカに入社。ホームページ制作の企画・監修を行うWEBディレクターとしてアーティストやメーカー、公益法人、観光協会など多種多様なホームページの制作に携わり、現在はライターとしてホームページ制作に尽力している。

  • YMAA(薬機法医療法)広告遵守 個人認証マーク取得
  • KTAA(景表法・特商法)広告遵守 個人認証マーク取得
  • ウェブマスター検定1級

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