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クローラーへの偽装を目的としたブラックハットSEO
2022
.09.12
ホームページのSEO効果を向上させて検索結果の上位に表示させるために、Googleが推奨する正しい運営方法に注力するホームページ担当者の方が大多数かと思います。
しかし、中には「ブラックハットSEO」と呼ばれる悪質なSEO対策を実施している方もおり、当然、このようなホームページはGoogleからペナルティを受けることで検索順位が大幅に低下します。
今回のブログでは、ブラックハットSEOの中から「クローラーを偽装する悪質なSEO対策」を3つ紹介しますので、問題ないと思って実施していた施策がブラックハットSEOに該当しないか確認しておきましょう。
隠しテキスト・隠しリンク
ホームページのSEO効果を向上させるために、必要以上にキーワードを詰め込んだ文章や機械で自動生成した意味が破綻している文章(ワードサラダ)は、当然、文章の可読性が低下するため、ユーザーがすぐに離脱してしまいます。
こうした背景から、SEO効果とユーザー「隠しテキスト・隠しリンク」と呼ばれるブラックハットSEOが流行しました。隠しテキスト・隠しリンクとは、SEOキーワードを詰め込んだ文章のフォントサイズやカラー、位置などを調整し、ユーザーからは見えないけどクローラーにはすべてのコンテンツを読み込ませるブラックハットSEOです。
このブラックハットSEOは、Googleが2012年4月に実施したペンギンアップデートによって対策されており、当然、ペナルティの対象となります。次のような施策が隠しテキスト・隠しリンクに該当するため、自社ホームページがペナルティの対象となることがないように、しっかりと確認しておきましょう。
- フォントカラーと背景色を同じ数値に設定する
- フォントサイズを0に設定する
- 画像の背面にテキストを配置する
- 画面外にテキストを配置する
- サイズが小さい文字や画像にリンクを設定する
クローキング
クローキングとは、ユーザーとクローラーに異なるコンテンツやURLを表示させるブラックハットSEOで、大きく分けて2つの目的で利用されています。
一つ目は、隠しテキスト・隠しリンクと同様、ホームページのSEO効果を向上させるために、ユーザーには可読性が高いホームページを表示させて、クローラーにはSEOキーワードを詰め込んだページを表示させる方法です。なお、隠しテキスト・隠しリンクは、ユーザーとクローラーに同じホームページのデータを見せる一方、クローキングは見せているホームページのデータそのものが違うという点で異なります。
もう一つは、主に詐欺を働く際に利用されるケースです。クローラーには、普通のサイトを見せながらも、ユーザーにはフィッシング詐欺用のホームページを表示させます。なお、このブラックハットSEOも前項と同様ペンギンアップデートによって対策されており、Googleからペナルティを受けることでホームページの評価が低下します。
コメントへのキーワードの詰め込み
ホームページを構成するHTMLファイルには、エンジニア同士が容易に意思疎通を行うために、コーディングのルールや注意点などをメモすることができるコメント機能があります。このコメント機能の内容は、ホームページに表示されることはなく、ホームページのSEO効果にも無関係でしたが、一時期Googleからペナルティを受けてしまうケースがありました。
現在のクローラーは、コメントの内容をすべて無視するため、どれだけキーワードを詰め込んだとしてもホームページの評価が向上することはありませんし、逆に低下する心配もありません。しかし、コメント用のタグが正しく記述されていないとクローラーが内容を読み込んでしまいます。HTMLデータを触るのは、基本的に制作会社側だけかと思いますので、心配な方は制作会社に確認することをお勧めします。
今回のまとめ
今回のブログを読むことで、クローラーを欺くブラックハットSEOの概要をご理解いただけたかと思います。
ブラックハットSEOには、今回紹介した手法のほかにもサテライトや被リンクの購入(ペイドリンク)などがあり、ブラックハットSEOのほとんどは、Googleが実施するアップデートによって既に対策されています。
Googleから一度でもペナルティを受けてしまうと、ホームページに蓄積してきた評価を失い、これまでかけてきた時間と労力をすべて無駄にすることとなります。ブラックハットSEOは絶対に行うべきではなく、正攻法のコンテンツマーケティングに取り組むことがホームページの評価を向上させる一番の近道です。