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WEBデザインを制作する前にデザイナーが考えるべきこと
2022
.01.17
ホームページ制作には、デザイナーだけでなく、エンジニア、マーケター、ライター、ディレクターなど様々な職種のプロが携わっています。
デザイナーの役割はホームページのデザイン制作ですが、それはホームページの見た目のみを気にすればいいということではありません。デザイン制作において適切なUI、導線を構築していくためにはクライアントのホームページ制作の目的や、ユーザーのペルソナを知る必要があります。加えて、コンテンツをブラウザ上でどうユーザーに見せるかを考えなくてはいけません。つまり、テキストなどのコンテンツ内容からホームページの動作まで、他の職種と連携し検討する必要があるということです。
このようにデザイナーは、デザイン制作に着手し手を動かす前に考えるべきことが多くあります。
そこで今回は、デザイナーがホームページのデザインを制作する前に考えるべきポイントをお伝えします。
ホームページ制作の目的
一口にホームページとはいっても、世の中のホームページには様々な種類のホームページがあります。企業のイメージを構築し自社の強みを発信するためのコーポレートサイト、採用に特化し自社の魅力を伝えるリクルートサイト、インターネット上で 企業の商品やサービスを販売するECサイトなど、様々なホームページがあり、これらの複合的な役割を持つホームページもあります。これら多種多様なホームページが存在しているのは、ホームページ自体の目的が異なるからです。
例えば集客と採用を目的にホームページを制作する場合、トップページのコンテンツ配置、デザインで集客と採用の比重は大きく変化します。これが半々なのか、もしくは採用はおまけ程度なのか、デザイナーはディレクターやマーケターからクライアントの要望を汲み取り考慮する必要があります。
ホームページのターゲット、ペルソナ
ホームページ制作の目的とも似た部分がありますが、ホームページを制作する際はホームページの典型的なユーザー像を絞っておく必要があります。年代や性別はもちろん、会社員なのか学生なのか、WEBリテラシーの高さはどうか、これだけでもホームページを制作する際のデザイントーンやUIについて配慮するべき点がユーザーに依存していることが分かると思います。
例えば男性の会社員をターゲットにしたホームページを制作するのに、パステルカラーの斬新なレイアウトのサイトを作っても効果はそこまで望めません。男性を惹きつけるようなスタイリッシュなデザインを意識しながら、企業同士での取引に対する安心感を与えるような色を使用する、典型的な分かりやすいUI設計を心掛けるなど、ポイントを押さえていけばターゲットの目に留まる可能性は高まります。
上記に加え、いつどこでユーザーがホームページを観覧するかを考えてみると、自ずとデザインの方向性も決まってきます。
ホームページという媒体の性質もあり、ペルソナはクライアントが既存客を元に想定する人物像とギャップがある場合もあります。ディレクターやマーケターに加え、コンテンツの主軸を制作するライターとも協力して、より具体的なペルソナを設定するようにしましょう。
ロゴ、コーポレートカラー
目的やペルソナから大まかなデザイントーンを設定することもできますが、クライアント既存の要素としてロゴやコーポレートカラーが定められていることも少なくありません。必ずしもこれらの要素を生かしきる必要はありませんが、企業のイメージを構築する助けや他社との差別化にもなるため取り入れることができる要素に関しては一考してもいいかもしれません。
しかし、いい意味でも悪い意味でもロゴやコーポレートカラーは制作された年代のトレンドが少なからず反映されています。
歴史あるロゴと現代のデザインが絶妙にマッチしたホームページもあれば、ひと昔前に制作されたロゴにテイストを合わせた結果、どこか古臭い印象になってしまっているホームページもあります。
ホームページとして企業のイメージをどこまで重視するか、ディレクターとも相談しながら決めていきましょう。
参考サイト
デザインの方向性が決まったら、それをより具体的にするため参考サイトを決めておくことをお勧めします。参考サイトを決めることで実際デザインする際の参考とできるだけではなく、制作チーム内での認識のすり合わせにもなり、意見のすれ違いを防止することができます。また、ホームページの動作やシステム面でも、参考とするホームページがあれば、デザイン制作前にエンジニアとシステム的に実現が可能か検討することもできます。
しかし、世の中には無数のホームページが存在するため、企業のイメージにぴったりなデザイン性の高い参考サイトを探すことは至難の業です。そのため、参考サイトを探す際はデザイン性の高いホームページがストックされ、絞り込み機能も充実したギャラリーサイトを活用しましょう。
今回のまとめ
デザイナーというと見場を作る専門家のようなイメージがありますが、目的や役割などコンセプトの段階から物事をデザインしていくこともデザイナーの役割です。また、その役割を果たすためにはチームの協力が必要不可欠でもあります。
ホームページの見た目だけを気にするのではなく、チームの一員としてプロジェクトへの理解を深め、目的に合ったホームページのデザインを提案できるようにしましょう。