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DX推進の第一歩としてホームページを見直そう
2022
.11.24
近年、よく耳にするDX(デジタルトランスフォーメーション)とは、簡単にいうと「デジタル技術を活用して、製品やサービス、ビジネスモデルを変革すること」を意味します。このDXは、現代企業が既存システムの老朽化に対応して市場で勝ち抜くために、必要不可欠な考え方です。
しかし、DXと一言で言っても変革を必要とする領域は幅広く、DX実現に必要なソリューションの選択肢も多いため、「何から手をつけたらいいの?」と悩んでいる企業の担当者は多いはずです。そのような担当者には、DXの第一歩として、自社のホームページ見直すことをおすすめします。実は、ホームページは、企業の業務改善やWEBマーケティングにとって重要な役割を担っているデジタルツールなのです。
そこで今回は、DXの意味やDXにホームページを活用する方法などについて解説していきます。
【目次】
1.DXとは?
2.企業にDXが必要な理由
a.システムの老朽化に対応するため
b.業務効率化を実現するため
c.国内外の市場で勝ち抜くため
3.自社のホームページを活用することで推進できるDX
a.オンラインでの営業活動
b.オンラインでの採用活動
c.販路拡大や効率的な販売
d.WEBマーケティングの実行
e.顧客データの収集・分析
4.新しいサービスを展開することも可能
5.今回のまとめ
1.DXとは?
冒頭でもお伝えしたとおり、DXは「デジタル技術を活用して、製品やサービス、ビジネスモデルを変革すること」を意味します。なお、DXは、Digital Transformation(デジタルトランスフォーメーション)の略語ですが、英語圏では交差するという意味を持つ「Trans」を「X」と書く慣習があるため、DTではなくDXと表記します。
このDXと混同される言葉に「IT化」が挙げられますが、このIT化とは単に業務やサービスをデジタル化させることが目的なのに対し、DXはデジタル化が目的ではなく、IT化をあくまで一つの手段としてビジネスモデル自体を変革することを指します。
企業にDXが必要な理由
経済産業省は、2018年に「デジタルトランスフォーメーションを推進するためのガイドライン」を発表し、企業に対してDXを急ぎ推進するよう働きかけています。そもそも何故、企業がDXを行う必要があるのでしょうか。本項では、DXを推進すべき代表的な理由をいくつかご紹介します。
システムの老朽化に対応するため
多くの企業では、既存システムに対し長年大幅な改修を行わず場当たり的なメンテナンスを繰り返した結果、システムが老朽化・複雑化しています。このシステムを使用し続けることで、作業効率が著しく低下するだけでなく、システムを管理できる担当者が少ない、もしくはいない状態になり、システムに不具合が生じた際に業務が滞るおそれもあるため、DXによるシステムの刷新が必要不可欠です。
業務効率化を実現するため
現在の日本では、少子高齢化に伴った働き手の人材不足が深刻であり、最小限の人材で業務がスムーズに進行するような体制を整えなければいけません。また、人件費で財務状況が圧迫されることで、新たなソリューションに予算を費やす余裕がない企業も多く存在します。企業のこういった課題を解決するためには、DXによって業務の効率化を実現する必要があります。
国内外の市場で勝ち抜くため
国内や国外の市場で勝ち抜くためには、効率的な生産能力や市場のニーズに合った製品・サービスの提供、市場の変化を読んでビジネスモデルを変化させる柔軟性、BtoBの迅速な企業間取引などが求められます。これらを実現させるためには、企業のDX推進が必要不可欠です。
自社のホームページを活用することで推進できるDX
ここまででDXの重要性を理解いただけたかと思いますが、とはいえ何から始めたら良いのかと悩んでいる企業のDX担当者は、まず自社のホームページを見直すことからはじめてはいかがでしょうか。なぜならホームページは、デジタル社会において企業の顔としての役割を担っているだけでなく、企業のマーケティングや業務効率化などを実現するために非常に有効なツールなのです。本項では、ホームページを活用したDXの取り組みをいくつかご紹介します。
オンラインでの営業活動
ホームページを活用することで、全国の顧客になりうる企業やユーザーに対して自社の業務内容や魅力などの情報を具体的に伝えることができるとともに、電話やメールフォームなどでお問い合わせを受け付けることができます。今まで時間や労力をかけて能動的に行っていた対面での営業活動が、ホームページを設けることで確度の高い顧客からの問い合わせを受動的に受け取ることができるようになるため、営業担当者の業務効率化や営業活動のコスト削減を実現することが可能です。
オンラインでの採用活動
コーポレートサイト内に採用ページを設けたり、別で採用サイトを設けることで、求職者に対して企業の雰囲気や福利厚生など企業の具体的な情報を伝えることができるとともに、ホームページ上のシステムでエントリーや問い合わせなどを受け付けることができるため、採用担当者の業務効率化を実現することが可能です。また、大手採用サイトへの掲載料やリクルートイベントへの出展料などを削減できる可能性もあります。
販路拡大や効率的な販売
自社のホームページにEC機能を実装することにより、今まで店舗などで対面販売していた商品やサービスをオンラインで販売することができ、販路拡大や売上の向上を図ることが可能です。また、オンラインによる決済や個人情報のデータ化を行うことにより、販売担当者が受注時に発生していた煩雑な業務を行う手間を削減し、業務効率化を実現することができます。
WEBマーケティングの実行
WEBマーケティングとは、インターネット上に存在する見込み客をホームページに呼び込み、問い合わせや仕事の依頼につなげる集客方法です。検索エンジンやユーザビリティに最適化されたホームページで企業の魅力を発信することで、今までアプローチできなかった全国の顧客からの問い合わせや仕事の依頼を獲得することができます。
顧客データの収集・分析
WEBマーケティングを成功させる上で重要な要素の一つである、顧客データの収集や分析を行うことができます。一般的には、GoogleアナリティクスやGoogleサーチコンソールといった解析ツールをホームページと連携させることで、アクセス数やコンバージョン数、ホームページ内におけるユーザーの動きなどを解析する場合が多く、解析したデータに基づいた根拠あるビジネスモデルの変革を進めることが可能です。
新しいビジネスを展開することも可能
例えば、介護施設を運営してきたノウハウを活かして全国の介護施設を検索できる検索サイトを展開したり、観光情報誌を発行してきたノウハウを活かしてメディアサイトを展開するなど、ホームページを活用することにより新たなビジネスを生み出すことも可能です。
今回のまとめ
今回は、DXの意味やDXにホームページを活用する方法などについて解説しました。DXを実現するためには、企業のシステムやビジネスモデルを根幹から変えていく必要があり、そのための施策は多岐に渡ります。DXを担っている企業の担当者は、まずは身近にある有効なDXツールであるホームページを見直すことで、業務効率化やコスト削減、販路拡大などを実現することができるだけでなく、ホームページを活用して得たデータを分析することで、新たなビジネスを生み出すことが可能です。