名古屋でホームページ制作を通じてWEB集客を支援する(株)オンカの「お知らせ・コラム」ページ

TEL.0120-038-517 CONTACT

NEWS & COLUMN

お知らせ・コラム

SCROLL

MARKETING

「洗練されすぎたデザイン」がWEBマーケティングに不向きな理由 

2023
.06.12

「洗練されすぎたデザイン」がWEBマーケティングに不向きな理由 

WEBマーケティングの領域で度々問題提起の話のタネに上がる話として、「楽天市場のデザインはなぜ情報量が圧倒的に多いのか」という話題があります。この問いに対しての回答は多々ありますが、代表的な回答に「見づらい方が売上が伸びるから」という意見があります。なぜ見づらいのに売上が伸びるのかという次点の問いに対しても、「見づらくして滞在時間を増やすことで選択肢を広げる・広告への誘導率を上げる」など様々な視点の回答がありますが、ここで問題として捉えられるのは情報量が極端に多い楽天市場のデザインが「売上が伸びるから」という、いわば膨大に蓄積されたABテストの結果たどり着いたデザインだという点です。もちろん楽天市場には楽天市場のユーザー設定があり、そのターゲット層に向けたデザインと捉えることもできますし、楽天市場のデザインが前時代的、使いづらいというユーザーの声もインターネット上では散見されますが、EC領域やWEBマーケティングにおいて、このようなケースがあることもまた事実です。この話題を背景として踏まえ、制作会社や企業がホームページを制作する際にWEBマーケティングの観点から留意したいポイントをご説明します。

【目次】
1. 普通のホームページは楽天と同じデザインにしても効果は見込めない
2.ホームページ制作で留意するべきポイント
 a.抽象的すぎるビジュアルやキャッチコピーを避ける
 b.シンプルさを求めて必要な要素まで削らない
 c.調和のあるデザインを求めて色数を抑えすぎない

3.今回のまとめ

普通のホームページは楽天と同じデザインにしても効果は見込めない

はじめに注意事項としてお伝えしておきたいのが、冒頭で例として挙げた楽天市場の雑然としたWEBデザインを参考にし、ホームページを作れば売上の伸びるECサイトが出来上がるかと言うと、出来上がりません、ということです。そもそも楽天市場はECサイトやUIという言葉が普及する以前から通販、ネットショッピング事業でのWEBマーケティングを行ってきたパイオニアの一角であり、「楽天市場」自体が数々の出品者と広告から形成されるプラットフォームのようなものです。冒頭で述べた「『売上が伸びる』という結果を積み上げたのが今の楽天市場のデザイン」と言う話も、売上が伸びているのは数多くの出品者ではなく、楽天という主催者が利益を上げている話だということを理解しておきましょう。

ホームページ制作で留意するべきポイント

ホームページ制作会社がホームページを作るとき、WEBマーケティングの観点から導き出された「計算された動線構築」や「使いやすいUI設計」を骨組みとして、「洗練されたデザイン」、「調和の取れたデザイン」というWEBデザインの形に落とし込まれます。これらは見やすいホームページを作るのには必要不可欠な工程ではありますが、その一方、バランスを誤り過度に表現が偏ったホームページを制作してしまうとWEBマーケティングのツールとして機能しないことも考えられます。例えば、シンプルで情報量を極力省いたホームページは現代的かつデザインに重きを置いたWEBデザインが可能ですが、ユーザーの求めている情報が不足していればユーザーは結局ホームページから離脱してしまいます。このような事例があることを背景にして、ここではホームページを制作する際、WEBマーケティングの目線で留意したいポイントについて解説します。

抽象的すぎるビジュアルやキャッチコピーを避ける

近年のWEBデザインに散見される表現ですが、幾何学のパターンやシンプルな3Dのアニメーションなど、抽象的なメインビジュアルなどは先進感や独自性を演出することはできますが、実際に撮影した写真で構成されたビジュアルや、説明的なチャートなどを組み込んだメインビジュアルに比べると一目でサービスの内容や企業の実像が想像できないケースもあります。また、キャッチコピーにも同様のことがいえ、「未来を創る」や「ITで世界を変える」などよく見るような抽象的なキャッチコピーは誰もが名を知っている大きなミッションを抱えた大企業においては合理的な選択かもしれませんが、大多数の中小企業が掲げるキャッチコピーとしてはやや抽象的すぎるといえます。

シンプルさを求めて必要な要素まで削らない

特にグローバルナビゲーションはなどのUIに言えることですが、ユーザーの興味関心を予測し、あらかじめ優先度の低い項目の導線を少なめにすることも行き過ぎればWEBマーケティングツールとして機能しないホームページの原因となってしまいます。現代のWEBデザインの潮流として、情報が整理されていることや余白の多いシンプルなデザインがトレンドであることは間違いありませんが「来店型店舗なのにアクセス方法がどこに載っているかわからない」「問い合わせをしたいのに電話番号がわからない」などコンバージョンに結びつくアクションやユーザーが求めている情報すらも削られていると、WEBマーケティングという目的の達成は難しくなってしまいます。UI以外にトップページに配置するコンテンツのボリュームなどでも、制作側が入念にペルソナ分析を行い過ぎてしまう、ターゲットのアクセス経路、興味関心、コンバージョンまでの過程を分析しそれに応じた必要最低限の構成にしてしまうと、リテラシーの低いユーザーや基礎知識の不足しているユーザーは内容について行くことができず、離脱してしまう恐れもあります。ターゲティングやペルソナ分析はホームページ制作において重要な工程ではありますが、ユーザーのライフスタイルや考え方も多様化し、ホームページにもある程度の間口の広さが必要だという考え方もあります。デザイン性を上げるための情報量の削減や、ペルソナに最適化したホームページを制作する際はその程度をよく考えるようにしましょう。

調和のあるデザインを求めて色数を抑えすぎない

前述のシンプルなデザインの話にも関連しますが、ホームページのWEBデザインだけでなく提案資料のデザインなどでも「デザイン性の高いものを作りたいなら色数を増やし過ぎない」という鉄則があります。しかし、これを過度に実践してしまうとホームページがWEBマーケティングツールとして機能しない原因となってしまいます。目立たせたい部分、情報の順位付けが不明確になり、リテラシーの低いユーザーはどれが重要な情報なのかを認識できなくなるためです。一般的にホームページはユーザーが能動的にアクセスし、閲覧することを想定しているため、マスマーケティングにみられるような過度なセールス感や視線誘導はユーザーにストレスを与える原因になってしまいますが、反対に全く情報に強弱がないとユーザーの印象にも残らないホームページとなってしまうため、アクセントとなるような色や、ベースカラーと相性の良い色をサブカラーとしてWEBデザインに加え、WEBマーケティングツールとして程よいテイストのホームページを目指しましょう。

今回のまとめ

プロとしてホームページを制作する以上、高品質かつ時代にあったホームページを提案することは制作会社として当然ですが、例えばメインとなるターゲットがシニアなど普段からホームページを見ないような層だった場合、制作会社のホームページとしてありがちな単色使い、文字だけのような尖ったWEBデザインを見て求めている情報に辿り着けるでしょうか?WEBマーケティングにおいて好ましいと思えるWEBデザインはもちろん重要ですが、いっていること、伝えたいことが明瞭かつ親切でなければ、ユーザーの心は掴むことができません。まずは伝えたいことを主軸に置き、それをベースにブラッシュアップしていくことでWEBマーケティングの役割を果たすホームページを目指しましょう。

AUTHOR

著者情報

WEBデザイナー

T.S.

デザイン事務所でグラフィックデザイナーとしての勤務を経て、株式会社オンカにWEBデザイナーとして入社。クリニックやサロンなど高級感のあるデザインを得意としながら、サービスサイトやコーポレートサイトなど幅広いジャンルのホームページにおいて緻密な計算に基づいたデザインで顧客の集客力向上に尽力している。

  • カラーコーディネーター AD
  • ウェブマスター検定 1級
  • フードコーディネーター 3級

PAGE TOP