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昔と今とで異なるモバイルフレンドリーの考え方

2023
.08.03

昔と今とで異なるモバイルフレンドリーの考え方

数年前まではスマートフォンを使ってホームページを閲覧すると、パソコンで閲覧したかのような横幅の広いページが表示されて文字や画像が小さくて見づらいなんてことがよくありました。また、「スマホ版はこちら」のようなボタンをクリックし、スマートフォン版のデザインを表示させるホームページもたくさん存在していました。現在では、そのようなホームページはあまり見られなくなり、スマートフォンやタブレットに対応したレスポンシブルなホームページがほとんどです。
このようにホームページのスマートフォンでの表示方法が変化してきた中で、かつてSEO対策の一つとして挙げられていた「モンバイルフレンドリー」は現在においても重要な指標なのでしょうか。今回は、昔と今とで異なるモバイルフレンドリーの考え方について紹介します。

【目次】
1. SEO対策におけるかつてのモバイルフレンドリーの考え方
2. SEO対策における現在のモバイルフレンドリーの考え方
3. 今回のまとめ

SEO対策におけるかつてのモバイルフレンドリーの考え方

日本では10年前のスマホの所有率は35%前後だったため、ホームページもパソコンで閲覧する機会が多く、ほとんどのホームページがレスポンシブしない固定のデザインで表示されていました。モバイル対応しているホームページは、スマートフォンによる検索結果に表示された際には「スマホ対応」と記載される程、稀な存在でした。
しかし、スマートフォンが急速に普及していく中、Googleが2015年4月にモバイルフレンドリーなホームページを評価するアルゴリズムのアップデートを行うことを発表します。このアップデートは当初スマートフォンによる検索結果のみ順位に影響があるものでしたが、2018年にはさらにアップデートされてパソコンとスマートフォンの順位が統一し、レスポンシブ対応したホームページがGoogleから評価されるようになりました。

SEO対策における現在のモバイルフレンドリーの考え方

現在、世界に目をやるとマカオは400%、香港は300%と100%を超えているエリアもあるほどにスマートフォンは普及しています。また、Googleの2010年代後半のモバイルフレンドリーに関するアップデートも後押しして、ほとんどのホームページがレスポンシブ対応している状況です。このような状況下で、Googleは今もレスポンシブ対応を基準にホームページを評価しているのでしょうか?
答えはNOです。レスポンシブ対応が当たり前となった今、「Core Web Vitals」が新しい評価基準となっています。Core Web Vitalsの詳しい内容については「Googleがホームページを評価する指標「コアウェブバイタルズ」とは?」のコラムで確認いただければと思いますが、Core Web Vitalsがどれほどに重要視されているかは、2023年12月1日以降にGoogleサーチコンソールから「モバイルユーザビリティ」レポートやモバイル フレンドリーテストツールなどの機能の提供が終了する予定であることから理解できます。さらに、ホームページの表示速度を計測するPage Speed Insightのデフォルトがスマートフォンの計測ページあることからも、スマートフォン表示におけるCore Web Vitalsが重要であることがわかります。
スマートフォンが普及した現代においては、デバイスの入れ替わりや多様化は目まぐるしく、Core Web Vitalsの評価を高めて維持するには、最新機種に対応するためのリニューアルも定期的に行っていく必要があるでしょう。

今回のまとめ

今回は、SEO対策におけるモバイルフレンドリーの考え方の昔と今との違いについて紹介しました。IT技術が目まぐるしく発展していく中で、もしかしたら数年後にはスマートフォンと替わる別のデバイスが普及しているかもしれません。私たちは、その時代の状況にあわせてホームページ(とは異なる情報発信の方法が登場しているかもしれませんが、、、、)を運用していけるよう、常にアンテナを張っておくことが大切です。

AUTHOR

著者情報

執行役員 ディレクター

C.K.

不動産会社・人材派遣会社で営業職としての勤務を経て、株式会社オンカに入社。WEBディレクターとして名古屋港水族館やのんほいパークなど大規模なホームページを始めとして数多くのホームページ制作を企画・監修する。現在は執行役員・ディレクターチームのマネージャーとして取り纏めや品質向上に努めている。

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