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WEBデザイナーが身につけるべきマーケティングの基礎知識

2023
.10.11

WEBデザイナーが身につけるべきマーケティングの基礎知識

近年、ライティングや構成、デザインの質が高いホームページが数多く制作されています。そんな中でWEBデザイナーは、ただ流行やトレンドを追い求めながらデザイン力を磨けば良いだけではなく、競合他社との差別化を図るホームページ制作のためにもマーケティングの知識も身につけておくべき世の中となってきました。しかし、デザイン力は非常に高いにもかかわらず、マーケティングについて浅い知識しか持ち合わせていないWEBデザイナーも数多く存在しています。
今回は、WEBデザイナーが身につけるべきマーケティングの基礎知識についてご説明します。

【目次】
1. マーケティングとは
2. マーケティングのプロセス
 a. 環境分析
 b. 目標の設定
 c. 市場の選定
   セグメンテーション
   ターゲティング
   ポジショニング
 d. 計画・実行・評価
3.今回のまとめ

マーケティングとは

マーケティングの概念は幅広く、様々なものがありますが、一言で表すと売れる仕組みづくりのことを指しています。製品・サービスの開発から販売などの一連のプロセスの中で、顧客のニーズに合わせて満足度の高い価値を提供することがマーケティングです。ホームページ制作においては、ターゲットのニーズを正しく理解した上で、ユーザー満足度の高い情報掲載や、担当者の好みではなく課題解決に繋げるための適切なデザインを行うことがマーケティングであると言えるでしょう。

マーケティングのプロセス

マーケティング戦略を策定するためのプロセスは、環境分析、目標の設定、市場の選定、計画・実行・評価の順に行われます。このプロセスをホームページ制作前に実行することにより、ターゲットのニーズに合わせた顧客満足度の高いホームページを制作することが可能です。

1.環境分析

はじめに、企業の外部環境と内部環境の分析を行います。環境分析を行う際は、外部環境の機会・脅威、内部環境の強み・弱みを分析するSWOT分析を活用すると良いでしょう。顧客企業だけでなく競合や市場についても分析を行うことで、ユーザーのニーズや行動パターンが把握しやすくなります。
SWOT分析

2.目標の設定

次に、マーケティングの目標を設定します。ホームページ制作においては、売り上げや企業認知度の向上、人材確保などが挙げられます。この目標が定まっていないと、企業と制作会社の間で目指している方向が枝分かれしてしまうおそれがあります。企業が抱えている悩みを分析した上で、ホームページを制作する目的・目標を明確にしておきましょう。

3.市場の選定

次に、標的とする市場の選定を行います。市場選定は主に以下の3つのステップに分けられ、STP分析と呼ばれています。
なお、市場を選定してマーケティングを行う方法は、ターゲット・マーケティングと呼ばれています。

セグメンテーション

セグメンテーションとは、年齢層や性別、ライフスタイル等の基準に基づいて市場を細分化することを指しています。市場を細分化することにより、より効果的なマーケティングを行うことが可能です。
なお、細分化の基準については以下の内容が挙げられます。

■地理的基準(ジオグラフィック)
地域や人口等の地理的な基準で細分化を行うことを指し、ジオグラフィックとも呼ばれています。主に、特定の地域をターゲットとしたホームページで取り入れられています。

■人口統計的基準(デモグラフィック)
年齢層や性別、職業等の人口統計的な基準で細分化を行うことを指し、デモグラフィックとも呼ばれています。食品や衣料品、生活雑貨など、個人で使用するための製品やサービスである消費財を取り扱っている企業や、B to Bの製品・サービスを取り扱っている企業のホームページで取り入れられています。

■心理的基準(サイコグラフィック)
ユーザーの価値観やライフスタイル等の心理的な基準で細分化を行うことを指し、サイコグラフィックとも呼ばれています。主に、特定の趣味やライフスタイルを持っているユーザーをターゲットとしたホームページで取り入れられています。

■行動変数基準(ビヘイビアル)
ユーザーの購買パターンや使用頻度等の基準で細分化を行うことを指し、ビヘイビアルとも呼ばれています。主に、ニッチなユーザーやロイヤリティが高いユーザーをターゲットとしたホームページにおいて、顧客企業や競合企業の既存ユーザーを分析した上で取り入れられています。

ターゲティング

次に、ターゲティングを行います。ターゲティングとは、先ほど細分化したセグメントの中からどのセグメントに対して狙いを定めるかを検討することを指し、以下の3つの方法が挙げられます。

■無差別型マーケティング
無差別型マーケティングは、市場全体のすべてのユーザーを対象としたマス・マーケティングです。不特定多数のユーザーに向けたマーケティング方法のため、万人受けする製品・サービスのホームページで活用するには問題ありませんが、ユーザーの嗜好が偏った製品・サービスのホームページにおいては次にご説明する差別型マーケティングや集中型マーケティングを活用することをお勧めします。

■差別型マーケティング
差別型マーケティングは、細分化したそれぞれのセグメントに対して別々のマーケティングを行う方法です。様々な層に合わせて別々の製品・サービスを取り扱っている企業の場合、製品・サービスごとにターゲット層に合わせたホームページを個別で制作を行うことで、幅広いニーズに応えることが可能です。
差別型マーケティングを行なっている自動車メーカーの例

■集中型マーケティング
集中型マーケティングは、細分化したセグメントの中から、特定の1つのセグメントに対してマーケティングを行う方法で、経営資源が限られている中小企業でよく活用されています。

ポジショニング

ターゲティングの次は、ポジショニングを行います。ポジショニングでは、顧客を獲得するために市場の中での顧客企業の立ち位置を明確にする工程で、ポジショニング・マップという図がよく活用されています。競合他社との違いをよく理解した上で、企業に合ったマーケティングを行いましょう。
ポジショニング

4.計画・実行・評価

環境分析や目標設定、市場選定を行った後は、ターゲット層の印象に残りやすいホームページとはどのようなデザインなのか、企業の課題を解決したり、ユーザーのニーズを満たすためにはどのような構成でレイアウトを組むべきかを検討し、実際に制作を進めます。
また、ホームページは制作したら終わりではなく、ユーザーの分析やアクセス解析を行い、よりニーズに合ったホームページとなるよう改修を行います。このように、ホームページ公開後もPDCAサイクルを回すことが重要です。

今回のまとめ

マーケティングは、ホームページ制作においても企業の課題を解決するために非常に重要なものであり、WEBデザイナーも身につけておくべきであると言えます。WEBデザイナーとして続けていくためにデザイン力を磨き続けることも大切ではありますが、デザインを提案する際にマーケティングの知識と共に説明することにより、制作が滞らずスムーズに進むだけでなく、より顧客満足度の高いホームページを制作することが可能です。WEBデザイナーだけでなくWEBディレクターやライターの方も、今回ご紹介したマーケティングの基礎知識をぜひご活用ください。

関連記事:マーケティングとホームページ制作の関係性とは

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著者情報

執行役員 デザイナー

N.H.

大学を卒業後、新卒で株式会社オンカに入社し、WEBデザイナーとしてコーポレートサイトやポータルサイト、採用サイト、ECサイト、LPなど様々な種類かつ多種多様な業種のホームページ制作にオールマイティに対応。現在は、取締役・デザイナーチームのマネージャーとしてWEBデザインのさらなる品質向上に尽力している。

  • カラーコーディネーター AD
  • フードコーディネーター 3級
  • WEBデザイナー検定エキスパート

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