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WEBマーケティングで失敗しないためのチェックリスト
2023
.10.12
世の中には、WEB広告やSEO対策、SNSマーケティングなど、様々なWEBマーケティング施策で溢れています。しかし、WEBマーケティングの成功体験を鵜呑みにして同じように施策を行っても必ずしも成功するとは限りません。成功例だけでなく失敗例も合わせて知っておくことにより、無駄な予算や労力をかけることなく費用対効果の高い施策を打ち出すことが可能となります。
そこで今回は、WEBマーケティングの失敗例を紹介しますので、失敗を回避するためにお役立てください。
【目次】
1.WEBマーケティングのトレンドに左右される
2.一つのWEBマーケティング施策だけに頼っている
3.予算のかけ方が適切でない
4.検証期間が短い
5.成功実例だけを参考にする
6.他業界の成功施策を何も考えずに流用する
7.リソースがないのに様々な媒体に手を出す
8.既存顧客を蔑ろにする
9.コンプライアンスに配慮していない
10.ターゲットや市場の調査ができていない
11.悩みすぎている
12.目的を見失っている
13.具体的な数値で検証していない
14.コンテンツの質が低い
15.外注業者任せで運用している
16.今回のまとめ
WEBマーケティングのトレンドに左右される
WEBマーケティングを行うとき、まずはどの媒体で販促活動を行うべきか検討します。
しかし、「とりあえず流行っているからSNSを運営してみる」などと短絡的に考えることは危険です。ホームページやSNS、動画サイト、口コミサイトなど、様々な媒体が存在しますが、自社で作り上げたホームページでない以上、サービス終了によりこれまで積み上げてきたことが消えてしまう可能性があるためです。
今どれだけ良い媒体だと感じていても、将来性があるのか、自社商品やサービスと親和性が高いのか、しっかり見極めることが重要です。
一つのWEBマーケティング施策だけに頼っている
例えば、SNSや口コミサイトなどでの拡散を利用した口コミマーケティングが好調だからと、それだけに注力していると危険です。長期間に渡って良い評判が集まっていたとしても、一度悪い評価がついて拡散されてしまうと削除することが難しく、売上が一気に下がってしまう恐れがあるためです。
ホームページなどの独自媒体を運営しながら口コミマーケティングを行うなど、保険をかけながらマーケティングを行うことが大切です。
予算のかけ方が適切でない
予算を節約してスモールスタートした結果、誰の目にも触れないところにしか広告を出せず、何の結果も出ずに「広告なんて意味ない」と諦めてしまうケースがあります。また、広告の配分を誤っていたり、無意味な広告に多額を費やしているケースも多く見受けられます。
「このくらいお金をかければこのくらいのリターンがある」と事前に最大効果を見込める予算をシミュレーションすることが大切です。
検証期間が短い
「ホームページを制作して1ヶ月も経つのに問い合わせがないから失敗」などと短期間で効果性を決めつけるのは危険です。SEO対策を行っているのであれば効果が出るまでに数ヶ月要する場合もありますし、リスティング広告においても費用対効果の高いキーワードで広告を打ち出せるようになるまでに数ヶ月要します。たまたまその期間が市場的に閑散としている可能性もあり得ます。
WEBマーケティングにおいては、短期間で見切りをつけるのではなく長期に渡る検証・改善の繰り返しが必要不可欠と理解しておきましょう。
成功実例だけを参考にする
同じ業界の知り合いが「この施策を行ったら売上が増えた」と言うからと、マーケティングの成功体験だけをみて判断することは危険です。同じ業界であっても商品や売り出す場所が異なれば同様のマーケティングを行っても効果が出ない場合もありますし、実は一時的に効果があるもののその後効果が急落するような悪質な施策の可能性もあります。
誰もが儲かる万能なマーケティング施策があれば世界中の企業が行っているはずですが、そんなマーケティングは存在しないことを念頭に置いておきましょう。
他業界の成功施策を何も考えず流用する
他業界で成功したWEBマーケティングの成功施策が、自社の業界でも同じように通用するとは限りません。
例えば、カスタマイズできるTシャツの販売など、ホームページ上で様々な項目をチェックして理想の商品へとカスタマイズするコンテンツは体験として楽しく、ユーザー受けが良い傾向にあります。しかし、家具の販売において同様の機能を設けた結果、カスタマイズのシミュレーションで算出される料金が高くなりすぎてユーザーの購入ハードルを高めてしまうなど、業界が違えばマイナスの結果を生むおそれがあります。
自社で複数のブランドや商品を複数展開している場合も同様です。商品の特性が違う以上、同じ施策でも効果が振るわないケースがあることを念頭におきましょう。
リソースがないのに様々な媒体に手を出す
自社内にリソースがないにも関わらず、様々な場所に広告を打ち出したり、様々な媒体を運営することは危険です。
様々な媒体で販促活動を行えば集客力は高まりますが、せっかく集まった顧客がリソース不足によりうまく対応できなければ意味がありません。「頼んだのに断られた」「コールセンターに全然繋がらない」「商品の品質が悪い」など、クレームにつながってしまうと事業の評判を落としてしまいます。
多額の販促費用を無駄にしないため、人材の採用や育成を行ったり、外注での対応体制を整えるなど、良質なサービスや商品を提供できるような状態にしてから集客を行うことが大切です。
また、リソース不足で更新頻度が下がった媒体があると、「サービスが終了したのかな?」とユーザーに不安を抱かせることに繋がりかねません。リーソースや運営ノウハウがないにも関わらず様々なメディアを運営するのはお勧めしません。
既存顧客を蔑ろにする
新規顧客を取り込むために販促方法を転換することで、既存顧客からの信頼を低下させるケースがあります。
例えば、自社ホームページのみで紹介していた高級時計の販促方法を転換し、SNSやリスティング広告などを過剰に行ってしまうことで既存顧客に「必死感」を感じ取られてしまい、ブランドとしての価値を落としてしまう可能性があることを考慮しましょう。
コンプライアンスに配慮していない
当然ですが、法令を遵守していないようなコンテンツは、顧客からの信頼を落とすだけでなく、罰則が科されるため注意しましょう。特に景品表示法には注意を払い、「これを飲めば病気が治る」などの誇大表現が用いられていないか確認することが大切です。ユーザーに広告であることを明かさずに広告するステルスマーケティングも違反となります。
また、画像を無断で使うような著作権侵害や、顧客・スタッフなどのプライバシーを侵害するようなコンテンツももってのほかです。
その他、政治や宗教の話題など、特定の思想に偏るような表現も避けましょう。
■著作権を侵害していないか
■差別的な表現が用いられていないか
■ジェンダー表現に問題がないか
■政治や宗教など個人の思想が記されていないか
■顧客やスタッフのプライバシーを侵害していないか
ターゲットや市場の調査ができていない
そもそも商品やサービスを売り出す市場やターゲットがずれていては、WEBマーケティングが成功するわけがありません。自社商品やサービスを求める市場はどこにあるのか、興味を持ってくれる人とはどんな人なのか、市場やターゲットに関してしっかり調査した上でターゲットが多く活用している媒体や刺さるコンテンツ作りなどの施策を行うことが大切です。
悩みすぎている
「この施策を打つべきか?」と悩みすぎた結果、前に進むことができず何の結果も生み出さないまま時間だけがすぎてしまうケースがあります。特にホームページは、運用している期間の長さが評価に関わるため、多少不完全であってもできるだけ早く公開してしまった方が良い場合もあります。(もちろん顧客の信頼を失わないことが大前提です。)
どれだけ考えたところで失敗する可能性をゼロにすることはできません。マーケティング戦略を打ち立てたら、すぐさま実行し、PDCAを回していきましょう。
目的を見失っている
世の中には優れた広告やコンテンツで溢れており、奇抜なコンテンツを作ることに囚われているケースがあります。しかし、いくらユーザーを驚かせる広告を打っても、ホームページに斬新な動きを取り入れても、問い合わせや購買などの行動を起こしてもらえなければ意味がありません。
もちろん認知度向上が目的であればそれでも問題ありませんが、商品やサービスによっては、ありきたりな表現の方がユーザーに魅力が伝わる可能性もあります。問い合わせ増や売上向上など、マーケティングを行う目的を見失わないよう心がけましょう。
具体的な数値で検証していない
「なんとなく今月は問い合わせが少なかった気がする」など、肌感覚で施策を検証していては正しくPDCAを回すことができません。
KPIを設定し、PV(ページビュー)や新規顧客数、リピーター数、セッション数、直帰率、CV率、問い合わせ数など、細かく数値の目標を定め、ユーザーが離脱しているところはどこなのか、よく見られているコンテンツな何なのか具体的な数値で根拠を持って検証することが大切です。
コンテンツの質が低い
ホームページやWEB広告、SNSの投稿などにおいて、コンテンツが崩れていたり掲載内容が事実が異なるといったミスは、信用度の低下につながるためくまなくチェックしましょう。
また、SNSでハッシュタグを大量に付けたり、事業と関係のないスタッフの日記を掲載するなど、ユーザーが嫌悪感を抱く表現がないよう配慮することも大切です。専門家の立場から、ユーザーが欲している有益なコンテンツづくりを心がけましょう。
外注業者任せで運用している
外部のマーケティング会社に相談することは非常に有効ですが、任せていれば必ずしも成功する訳ではありません。自社の商品やサービスを100%知っているのは自社であり、マーケティング会社と協力する姿勢が大切です。
また、優れた実績を持つマーケティング会社で最大限の施策を行っても、商品やサービス自体に価値がなければ売れることはありません。打ち出し方の工夫もちろん重要ですが、商品やサービスを定期的に見直し、顧客の実際の声を聞きながら品質を高めることも同じくらい重要であることを忘れてはいけません。
今回のまとめ
今回は、WEBマーケティングで考えられる様々な失敗事例を紹介しました。
自社のWEBマーケティング施策や、取り組むにあたっての姿勢に問題がないか、以下のチェックリストをもとに一つひとつ確認してみましょう。
■WEBマーケティングのトレンドに左右されていないか
■一つのマーケティング方法だけに頼っていないか
■予算のかけ方は適切か
■検証期間は適切か
■成功実例だけを参考にしていないか
■他業界の成功施策を何も考えずに流用していないか
■リソースがないのに様々なメディアに手を出していないか
■既存顧客を蔑ろにしていないか
■コンプライアンスに配慮してるか
■ターゲットや市場の調査ができているか
■悩みすぎていないか
■目的を見失っていないか
■具体的な数値で検証しているか
■コンテンツの質は高いか
■外注業者任せで運用していないか