NEWS & COLUMN
お知らせ・コラム
SCROLL
MARKETING
ホームページの検索順位に影響を及ぼす逆SEO対策の概要とその対処法について
2024
.04.25
検索エンジン最適化、いわゆるSEO対策は、ホームページの検索順位を向上させて上位に表示されるために必要不可欠な施策です。そのため、多くのホームページ担当者の方は、このSEO対策の実施に努めているかと思いますが、なかなか結果に繋がらないという方も多いのではないでしょうか。それはひょっとすると、自社ホームページが逆SEO対策の対象となっているおそれがあるかもしれません。
逆SEOとは、自社ホームページの検索順位を向上させるSEO対策とは異なり、他社ホームページの検索順位を低下させることを目的としており、ターゲットとなるホームページをGoogleからペナルティを受けさせることを目指す施策のことです。
すべてのホームページが、この逆SEO対策の対象となってしまうことはありませんが、ホームページ運用担当者の方であれば、万一に備えて理解しておくことをお勧めします。そこで今回は、逆SEO対策の概要と、逆SEO対策の対象となってしまった場合の対処法を紹介します。
【目次】
1.逆SEO対策の概要
a. リンクファームとリンク生成ツール
2. 逆SEO対策を実施する2つのケース
3. 自社ホームページがリンクスパムされた場合の対処法
a. Googleサーチコンソールで被リンクを確認
b. リンク元の確認とリンクの否認
4.今回のまとめ
逆SEO対策の概要
冒頭に記載の通り、逆SEO対策は、他社ホームページの検索順位を意図的に下げるために行われる手法で、代表的なスパムにはリンクスパムが挙げられます。
リンクスパムとは、低品質なリンクをターゲットとなるホームページに向けて大量に貼ることです。リンクスパムとして利用されるリンクは、リンクファームやリンク生成ツールを使用して生成されていることがほとんどで、リンクスパムの対象となってしまうと、Googleから「被リンクを購入している」「サテライトサイトによる被リンク」と勘違いされてしまうことでペナルティを受けてしまうおそれがあります。
リンクファームとリンク生成ツール
リンクファームとは、被リンクを受けたホームページはGoogleからの評価が向上することを利用した悪質なSEO対策のことで、多数のホームページを相互にリンクすることでリンクファームを形成します。当然、Googleは、こうしたSEOのみを目的とした人為的なリンクに対してペナルティを課すため、リンクファームからリンクを張られてしまうと、被リンクを受けたホームページもリンクファームの一つとして認識されてしまうおそれがあります。
次に、リンク生成ツールとは、スクリプトやツールを使用して大量に生成したリンクのことです。自動生成されたリンクも、上述のリンクファームと同様、GoogleからSEO対策を目的とした悪質なリンクとして認識されるため、リンク生成ツールによる被リンクを受けてしまうとホームページの評価が低下してしまうおそれがあります。
逆SEO対策を実施する2つのケース
逆SEO対策は、他社ホームページの検索順位を低下させるという目的で実施されますが、逆SEO対策を実施する背景としては大きく2つあります。
一つ目は、いくら自社ホームページを運用しても競合となるホームページの検索順位を追い抜くことができないケースです。競合ホームページのGoogleからの評価が高すぎてしまうため、自社ホームページの運用に引き続き注力しながらも競合ホームページの評価を下げるための逆SEO対策を行います。
二つ目は、自社の企業やサービス、商品などのイメージを損なう記事や誤った情報が記載された記事が検索結果の上位に表示されてしまっているケースです。こうした記事を放置しておくとユーザーからの信頼の低下や自社のブランドイメージの毀損などに繋がるおそれがあるため、逆SEO対策を実施するホームページが多々あります。
自社ホームページがリンクスパムされた場合の対処法
ここまで逆SEO対策として代表的なリンクスパムを紹介してきましたが、リンクスパムは、2023年に実施されたペンギンアップデート4.0によって無効化されていると言われているため、リンクスパムを受けることでGoogleからペナルティを受けることはほとんどありません。実際に、GoogleのWebマスタートレンドアナリストであるジョンミューラーは、「リンクスパムは無視して良いから、今以上にホームページを良くすることに注力してください。」
原文
“I’d strongly recommend focusing on other things – Google’s systems are really good at dealing with random spammy links, but – like users – they do get hung up on websites that aren’t awesome. Make your site awesome instead of chasing those links.”和訳
リンクスパムの対処とは他のことに焦点を当てることを強くお勧めします。Googleのシステムは、ランダムなスパムリンクを処理することに優れています。スパムリンクを追いかけるのではなく、あなたのホームページを素晴らしくすることにフォーカスしてください。
とは言うものの、逆SEO対策やブラックハットSEO対策は、Googleのアップデートによって対策されたとしても、すぐに抜け道を見つけて新たな悪質な手法が出てくる、いわゆるイタチごっこの状態となってしまっていることも事実です。現在とは異なるリンクスパムの方法が出てくることも否定できませんので、リンクスパムされてしまったケースの対処法を紹介します。
Googleサーチコンソールで被リンクを確認
Google Search Consoleは、ホームページのパフォーマンスを計測することができる無料のツールで、自社ホームページに張られた被リンクの数やリンク元を確認することができます。
まずは、Google Search Consoleを利用し、自社ホームページに不自然な被リンクが貼られていないか、急激にリンクが増加していないかを確認しましょう。
リンク元の確認とリンクの否認
Google Search Consoleでリンクの数を確認した後はリンク元にアクセスし、そのホームページが前述のリンクファームか否かを確認しましょう。悪質なホームページである場合は、Googleから提供されている「リンク否認ツール」を利用して対策を行いましょう。
リンク否認の手順は、Google検索セントラル内の「サイトへの不自然なリンクを否認する新しいツールの提供を開始しました」ページに記載されていますが、少しばかり知識を要するため、ホームページ制作会社に相談することをお勧めします。
今回のまとめ
今回の記事を読むことで、逆SEO対策の概要と、逆SEO対策されてしまった場合の対処法を理解いただくことができたかと思います。
逆SEOは、競合他社や悪意ある第三者によってホームページの検索順位を低下させることを目的として実施されることが多く、今回の記事で紹介したリンクスパムを受けた状態でホームページを放置してしまうと、ペナルティを受けるリスクがあります。
本文にも記載の通り、2023年に実施されたペンギンアップデート4.0によってリンクスパムによるペナルティのリスクは無くなったと言われていますが、リンクスパムに限らずこうした悪質な手法はGoogleアルゴリズムの穴を見つけて新たな手法が生まれます。
逆SEO対策に対処するための時間と労力が無駄に終わってしまうケースもありますが、これまで運用してきたホームページの評価が第三者によって大幅に下落してしまっていては、これまでホームページの運用に割いてきた時間と労力を無駄にしてしまうことも事実です。
リンクスパムによる影響がどうしても心配な場合は、ホームページの検索順位に悪影響が及んでしまって手遅れとなる前に、制作会社のサポートを受けながらしっかりとスパム行為にも対策することも大切かもしれませんね。