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AIを使用してSEO用のブログ記事を執筆すべきでない理由
2025
.05.29

2025年5月、ChatGPTやGemini、DeepSeekなどの高度な生成AIの登場により、誰でも簡単に文章が書ける時代になりました。
こうしたAIを活用してSEO用の記事を執筆する方は既に多数いらっしゃるかと思いますが、Googleの評価基準やSEOの本質を理解せずにAIに頼りきると、検索順位を大きく下げるリスクがあります。
そこで今回は、SEO記事においてAIコンテンツをそのまま使うべきではない理由を5つ紹介します。
Googleは「AI生成コンテンツ」を最低評価にする
ホームページに掲載されるコンテンツは「最高品質」「高品質」「普通」「低品質」「最低品質」の5段階に大きく分けられ、このコンテンツの品質評価とユーザーの検索意図によって検索順位が決定されます。そして、Googleの検索品質評価ガイドラインの4.6.6の項目には、AIによって生成されたコンテンツは、労力や独自性、付加価値がほとんどないという理由から最低評価のLowestに該当すると明記されています。
つまり、AIを使用して労力なく生成されたSEO用のブログ記事は、Googleからの評価対象外となるリスクが極めて高いだけでなく、最低品質のコンテンツを量産してしまうことでホームページ全体の評価が低下し、検索順位をかえって低下させてしまうことから、SEO用のブログ記事をAIで生成することは避けるべき施策です。
オリジナリティが欠如する
Googleからの評価を向上させるためには、ホームページのEEAT「Experience(経験・体験)」「Expertise(専門性)」「Authoritativeness(権威性)」「Trustworthiness(信頼性)」を向上させることが大切で、中でも近年のGoogleは、経験・体験のExprienceを重要視してコンテンツを評価する傾向にあります。これは本屋の本の並べ方と似ており、読者に選ばれる本は、実体験に基づいた話やその著者にしか書けない独自の視点を持った本です。棚に無数の本が並んでいる中、どこかで読んだことがあるような内容の本では当然読者の目には止まりませんし、本屋の店員もそのような本を平台の上に置くことはしません。
検索結果の上位に表示させるためには、経験・体験を含むコンテンツが必要となりますが、インターネット上のデータを基に回答を生成するというAIの特性上、そこには当然、実体験や独自の視点は含まれていませんし、ありきたりな構成や定型的な言い回しとなってオリジナリティのあるコンテンツを生成することは困難です。
サービスや商品などが売れるために独自性や他社との差別化が必要なことと同じで、ブログ記事においても独自性・差別化が必要です。AIで簡単に記事を執筆することができたとしても、それは他社のAI記事と何も変わらないため、AIに任せるのではなく、人の手で独自性を含めながら執筆することが大切です。
ハルシネーションのリスクがある
生成AIの多くは、学習時点での情報しか持たず、リアルタイムでの事実確認を行うことができません。また、AIが優れた言語処理能力を備えていると言っても完全ではないため、ハルシネーションと呼ばれる「事実とは異なる回答」を生成することがあります。この情報の正確性は、Googleのコンテンツ評価基準の一つに含まれており、特に医療や法律、金融などのYMYL領域に置いてはより重要視されます。
ちなみに、有名なハルシネーションを紹介すると、GoogleのAI Overviewに「チーズがピザにうまくくっつかない」と質問すると「無害な接着剤を8分の1カップほど、ピザソースに混ぜる」と回答があったことがあります。
このようなハルシネーションは、AIに言葉と現実を紐づけて理解させるグラウンディングによって少しずつ改善していくことができますが、現代の技術では完全にハルシネーションを回避することができないため、どこまで言っても人間によって管理する必要があります。
今回のまとめ
今回のブログを読むことで、AIを使用してSEO用のブログ記事を執筆すべきでない理由を理解いただけたかと思います。
Googleは、「ユーザーファースト」をポリシーとして、日々莫大な予算をかけて検索アルゴリズムを毎日アップデートしており、生成AIの登場後は専用の対策も幾度にも渡って実施されてきました。
そもそも、AIで簡単に生成したブログ記事を投稿するだけで検索順位が上がるのであれば、今頃、世界中のどの企業もWEBマーケティングに悩んでいません。仮に一時的に抜け道があったとしても、アルゴリズムのアップデートによっていずれ塞がれてしまうため、AIを使用してブログを執筆することは絶対に避け、人が管理した上で執筆するようにしましょう。