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ホームページにCookieポリシーを掲載する必要はあるのか
2022
.05.09

様々なホームページを閲覧していると時々、「Cookieポリシーに同意する」というようなポップアップが表示されることがありますが、すべてのホームページにおいてこのような通知が必要なのでしょうか?結論から言うと「No」です。
しかし、日本における個人情報の取り扱いルールはますます厳しくなっており、個人情報保護法も改正されるなど、ホームページを運用されている方なら不安に感じることも多いと思います。今回はどのようなホームページに、Cookieポリシーの掲載が必要なのかについて解説します。
そもそもCookieとは何かご存知でしょうか?Cookieとは、Webブラウザに保存される履歴の一つで、ホームページやSNSへのログイン情報やECサイトの行動など、ユーザーのユニーク情報などを識別することができる情報です。ECサイトで以前閲覧したときにカートに入れた商品を再訪問した際に確認することができたり、不動産検索サイトなどで以前に閲覧した情報を「最近見た物件」のような形でチェックできるのもCookieのおかげです。
また、ホームページの運用担当者にとっては、ユーザーの興味のあるコンテンツを知ることができるため、Web広告を配信するなど、webマーケティングに活用することができます。
ちなみにcookieとよく似たWebブラウザに保存される履歴の一つ「キャッシュ」は、一度閲覧したホームページの画像やテキストなどを保存する仕組みで、再度ホームページを訪れた際にロード時間が短くなり、素早く閲覧することが可能です。
前述のとおり、Cookieはユーザーのユニークな情報が保存される仕組みのため、個人に関連する情報を多く含んでいるものとして細心の注意を払って取り扱わなくてはいけません。EUでは、既に法令としてCookieが個人情報として取り扱われているため、「EUに子会社や支店などを有する企業」や「EUに商品・サービスを提供している企業」などの場合は必ずCookieポリシーを設ける必要があります。
また、2022年4月1日に施行された改正個人情報保護法では、個人関連情報を受け取る側には「同意取得を確認する」義務、提供する側には「同意を取得する」義務が課せられています。Cookieは個人関連情報に該当する可能性が高いため、データを第三者に提供する可能性や提供される可能性がある場合は、Cookieポリシーを掲載しましょう。
ちなみに、上記に該当しない場合でも、近年の個人情報保護に対する関心の高まりを考慮し、Cookieポリシーを掲載することでユーザーからの信頼獲得につなげているホームページは少なくありません。
今回のまとめ
日本においては、Cookieの認知度はそれほど高くなく、厳しい法整備はまだなされていません。しかし、諸外国におけるCookieを保護すべきという風潮の高まりにより、今後Cookieポリシーを設けるホームページが増えていくことが予想されます。
まずは、自社ホームページにCookieポリシーが必要かどうか判断し、必要な場合は掲載すべき項目についてチェックすることはもちろん、必ず弁護士に相談の上で制作会社に依頼しましょう。