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WEBデザインで活用したい心理効果5選
2022
.08.30
一般的なユーザーは、WEBサイトを目にしたときに、無意識に何かを感じ取ったり、瞬時に何かを判断しています。このユーザーの心理を理解することは、より使いやすく、読みやすいWEBデザインを制作する上でとても重要です。
マーケティング業界で活用されることが多い心理効果ですが、今回はWEBデザインでも活用できる心理効果を一部ご紹介していきます。
孤立効果
似たようなものが多くあった場合、場違いで際立ったものがあると無意識に印象に残りやすくなる心理効果のことです。
ドイツの心理学者の名前を取って、フォン・レストルフ効果と呼ぶこともあります。
WEBデザインで孤立効果を活用する場合は、重要なボタンやコンテンツなどの色や大きさを変えて、目立たせる工夫をしてみましょう。
マジカルナンバーの法則
短期記憶に関する心理効果のことです。
心理学者であるジョージ・ミラーが、1956年に「人間が短期記憶に保持できる情報の数は7±2(5~9)である」と提唱しました。ミラーの法則と呼ぶこともあります。
その後も研究は続き、2001年に心理学者であるネルソン・コーワンが「マジカルナンバー4±1」を発表しました。人間が短期記憶で保持できる情報の数は4±1である(3~5)ということです。
WEBデザインでマジカルナンバーの法則を活用する場合は、情報カテゴリーを3〜5つ以内に絞ることを意識して、各要素・情報を整理、グルーピングしてみましょう。
ストループ効果
文字の色の情報と、文字の意味が持つ情報が矛盾している場合、答えを導き出すまでに時間が掛かってしまう現象のことです。
「男性は青や黒」「女性は赤やピンク」、「温かいものは赤」「冷たいものは青」といったように一般的に認識されているであろう色と文字、形の不一致は混乱を引き起こす原因になります。
WEBデザインでストループ効果を活用する場合は、伝えたいメッセージ(情報)と与えたいイメージ(色彩など)が合っているか、整合性を重視するようにしましょう。
クレショフ効果
前後のつながりがない画像や映像を、無意識に関連づけてしまう心理効果のことです。
関連性のある写真をデザインに加えることで、印象をより強く与えることができたり、別の印象をもたせることも可能になります。
WEBデザインでクレショフ効果を活用する場合は、商品やサービスの特徴、どのような場面で使用してほしいのかなどを考えて写真を選定すると、よりターゲット顧客への訴求効果が高まるでしょう。
社会的証明の原理
自分の判断よりも社会の多数である他人の判断を信じ、それに従った行動をしてしまう心理効果のことです。
例えば、「行列のできている飲食店=美味しい」、「たくさんの人が購入している商品=良いもの」といったように評価してしまうことや、「売上No.1」「購入者数○万人!」といった表現も、この心理効果を利用しています。
WEBデザインで社会的証明の原理を活用する場合は、注目させたい箇所に視線を誘導するデザインや、モチーフを利用することで同じ方向にユーザーの視線を誘導させるようにしてみましょう。
今回のまとめ
WEB業界の技術や流行が日々変化していく中で、これからも変わらないことは使用する対象が人間であるということです。
だからこそ、WEBサイトを目にしたとき、人がどのようにそれを認識し、理解をするのか、その心理を理解することが大切です。
今回ご説明した心理効果を上手く取り入れることができれば、ユーザーの行動に影響を与え、売上や集客にも大きく影響を与えることができます。心理学とデザインの関係性や、心理効果をデザインに取り入れるメリットなどを理解してWEBデザインに活用していきましょう。