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GTMを活用したホームページの効果測定 01:基礎知識編
2025
.01.06
ホームページを活用したデジタルマーケティングにおいて、データを正確に収集し、分析・改善に繋げることはマーケティングの成功を支える重要な要素です。しかし、データ収集に必要なトラッキングタグをホームページに組み込むためには専門的な知識が求められます。
これらの課題を解決するのが、Googleが提供する「Googleタグマネージャー(GTM)」です。このコラムでは、初めてGTMを活用する方に向けてGTMの概要や導入メリットを解説します。
GTMとは何か?
GTMは「Googleタグマネージャー」の略称であり、Googleが提供する無料のツールです。このGTMはホームページで利用する解析ツールや広告などの「トラッキングタグ(以下、タグ)」を管理するためのツールです。
タグは本来、ホームページのHTML(コード)を編集しなければなりません。しかし、毎回ホームページのHTMLを編集するのは専門知識が求められるだけでなく、コストがかかる・ミスが発生しやすいなどのデメリットがあります。
GTMであれば、一度タグをホームページに埋め込んでしまえばその後のタグの追加・修正などが管理画面上で完結するため、タグの管理を簡単に安全に行うことが可能となるのです。
Googleアナリティクスとの違い
GTMと混同されがちなものに「Googleアナリティクス」があります。どちらもGoogleが提供するツールではありますが、大きく立ち位置が異なります。あくまでGTMはGoogleアナリティクスを含むさまざまなタグを一元管理できものであり、Googleアナリティクスのようにホームページに訪れたユーザーに関する情報を確認・レポート化することはできません。
逆にGoogleアナリティクスのみでタグを管理しようとすると、計測条件によってはページごとに異なるコードを適した場所に設置しなければならず、前述したようにコストやリスクが発生してしまいます。
つまりGTMは、Googleアナリティクスを含めさまざまなツールの設定をホームページにスムーズに反映し、それらをまとめてくれるまさにマネージャー的な存在なのです。
GTM導入により得られる2つのメリット
前述したものも含め、GTMを導入することで大きなメリットを得ることができます。ここでは代表的な2つのメリットをご紹介します。
1:タグの管理が簡単
GTMはHTML(コード)編集の必要がなく、タグの追加・削除・変更などをGTMの管理画面から簡単に行えるため、専門的な知識がない方でも簡単に操作が可能です。そのため、エンジニアではないマーケティング担当者や広報担当者などが迅速にタグ設定を行うことができ、その結果、業務効率化やコスト削減などが実現できます。
また、GTMにはプレビューモードが搭載されており、実際にタグが正しく動作しているかを公開前に確認することができます。つまりトラブルシューティングが容易になり、タグの設定ミスによるホームページの不具合やデータ収集ミスなどのリスクを減らすことが可能です。
2:複数のタグ管理が可能
GTMは、前述したGoogleアナリティクスだけでなく、Web広告やヒートマップツールなどさまざまな種類のタグを一つのプラットフォームで管理することができます。この一元管理により、ツールの重複や設定ミスなどを防ぎ、正確なデータ収集を実現することができます。
また、タグの管理が効率化されることで、不要なスクリプトや重複タグの排除が可能になります。ホームページのパフォーマンス向上にもつながります。
GTMでタグを管理するケース
GTMを利用して管理するタグとしては、以下のようなものが考えられます。
◾️アクセス解析ツール(Googleアナリティクスなど)のタグ
◾️Web広告(Google広告、SNS広告など)のタグ
◾️ヒートマップツールのタグ
◾️A/Bテストツールのタグ
◾️Web接客ツールのタグ など
今回のまとめ
今回はGTMの概要や導入メリットを解説しました。GTMはGoogleが提供するツールです。本来タグの管理は専門知識が求められますが、GTMはタグの追加・削除・変更などをGTMの管理画面から簡単に行えるため、業務効率化やコスト削減などが実現できます。また、複数のタグを一元管理することでミスのない正確なデータ収集を実現することが可能です。GTMについての理解を深め、最適なデジタルマーケティングを行いましょう。
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