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パンダアップデードとは?コンテンツの品質が検索順位を左右する理由
2017
.07.13
以前と比較して最近のGoogle検索結果は、ユーザーにとって有益となる質の高いコンテンツを持つWEBサイトが上位に表示されるようになっています。
この背景には、Googleが行なった「パンダアップデート」が大きく影響を与えており、今後もますます低品質なWEBサイトは上位表示させることが難しくなっていくでしょう。
そこで今回は、これからのSEO対策に重要な「パンダアップデード」について解説していきます。
【目次】
パンダアップデート導入の経緯
パンダアップデートとは、2012年7月(英語圏などは2011年2月)にGoogleが実施した、「品質の低いWEBサイトを上位に表示されにくくし、良質なWEBサイトの掲載順位を上昇させる」ことを目的としたGoogel検索アルゴリズムのアップデートの呼称です。
このパンダアップデートを理解し、これからのSEO対策で成果を得るには、導入された経緯とGoogleの意図を覚えておく必要があります。かつてのGoogle検索結果は、ユーザーにとって有益とならない価値のないコンテンツを保有する多数のWEBサイトが上位に表示されていました。
ユーザーが本当に求めている情報にたどり着くまで多くの時間を費やすことは、結果としてユーザーの満足度を低下させてしまうことに繋がります。そこでGoogleは、自社の第一に掲げる理念である「ユーザーの利便性」を向上させるために、数々のテストを繰り返し、価値のないWEBサイトの評価が低くなる検索アルゴリズムの追加を行いました。
このパンダアップデートは、現在も継続してバージョンアップが行われていますが、結果的に低品質なWEBサイトの除外に成功し、品質の高いWEBサイトを検索結果の上位に表示できるようになっています。また、このような仕組みに変えることで、サイト運営者にユーザーの役に立つコンテンツ制作を意識づける目的があったと考えられます。
影響を受けるWEBサイト
では、どのようなWEBサイトがパンダアップデートの影響を受けるのでしょうか?検索結果の表示順が下がるのは、以下のようなWEBサイトです。
自動的に生成されたコンテンツ
プログラムによって制作されたコンテンツのこと。多くの場合、ユーザーにとって意味を持たないが、特定の検索キーワードを含むデタラメな内容の段落で構成されている。
誘導ページ
特定の検索キーワードで検索結果の上位に表示されることを目的に制作されたWEBサイトのこと。類似する複数のWEBサイトが検索結果に表示され、どの検索結果からも同じ内容のWEBサイトにユーザーが誘導されるため、ユーザーの利便性が妨げられる。
無断複製されたコンテンツ
WEBサイトのページを増やすことが、そのコンテンツの関連性や独自性に関係なく長期的に効果的な戦略になるという考えの下に、評判の良い他のサイトのコンテンツを流用(無断複製)しているWEBサイトのこと。高品質のソースからのものであるとしても、無断で複製しただけのコンテンツは、WEBサイトで他の役立つサービスやコンテンツを提供しない限り、ユーザーに付加価値を提供するとはいえない。場合によっては、著作権侵害にあたるおそれもある。
付加価値のないアフィリエイトサイト
他のWEBサイトのコンテンツと差別化できる程度に十分な独自性のあるコンテンツを持たないアフィリエイトサイトのこと。Googleでは、アフィリエイトのためだけのWEBサイトや「内容の薄い」アフィリエイトサイトは、ユーザーに付加価値を提供していないと考える。特に、アフィリエイトプログラムに参加し、アフィリエイトネットワーク上でプログラムのコンテンツを配信するWEBサイトがそれに該当する。
キーワードの乱用
検索結果でのランキングを操作する目的で、ページにキーワードや数字を詰め込んでいるWEBサイトのこと。キーワードの多くは、リストやグループの中に、または他の部分から切り離されて独立して(自然な文章としてではなく)出現している。ページにキーワードや数字を詰め込むと、ユーザーの利便性が低下し、検索結果のランキングに悪影響がおよぶ可能性がある。
なお、低品質と判断させるコンテンツの具体例は、品質に関するガイドラインをご確認ください。
検索順位の下落が必ずしもパンダアップデートの影響によるものなのか特定することはとても困難です。また、それが特定できたとしてもメリットはさほど大きくないため、原因を特定することよりも良質なコンテンツの制作に時間を費やす方が大切です。
SEO対策=コンテンツの質を高めること
一方で、ユーザーにとって有益となり役に立つ「独自性や専門性の高い」コンテンツを提供しているWEBサイトなど、Googleが定義する良質なコンテンツの要件に該当するWEBサイトの検索順位は、上述のとおり以前より適切な評価がなされるようになり上昇しています。
Googleは定期的にパンダアップデートを繰り返しているため、今後もこれまで以上に質の高いコンテンツを所有するWEBサイトが、検索順位の上位に表示されることを覚えておきましょう。
これからのSEO対策でサイト運営者がはじめに行うべきことは、Googleがどのような目的でアップデートを追加したのか、サイトの運営者に何を望んでいるのかといった「パンダアップデート導入の意図を汲み取る」ことです。
Googleの意図が理解できれば、小手先のテクニックで行うSEO対策ではなく、「ユーザーにとって役立つコンテンツの制作」が常に頭の中に思い浮かぶようになるはずです。
今回のまとめ
パンダアップデートとは、「品質の低いWEBサイトを上位に表示されにくくし、良質なWEBサイトの掲載順位を上昇させる」ことを目的としたGoogle検索アルゴリズムのアップデートの呼称です。以下のようなWEBサイトは、パンダアップデートの影響を受けて検索結果の順位が下がってしまいます。
自動的に生成されたコンテンツ
誘導ページ
無断複製されたコンテンツ
付加価値のないアフィリエイトサイト
キーワードの乱用
また、Googleは定期的にパンダアップデートを繰り返しているため、今後もこれまで以上に質の高いコンテンツを所有するWEBサイトが、検索順位の上位に表示されることを覚えておきましょう。小手先のテクニックで行うSEO対策ではなく、「ユーザーにとって役立つコンテンツの制作」がこれからのSEO対策にとても大切です。