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ペンギンアップデートとは?影響を受けるやってはいけないSEO対策
2017
.07.19
検索結果の上位表示を目指して、Google検索アルゴリムの攻略に躍起になってしまっている方が少なくありません。
しかし、過度なSEO対策を行ってしまえば、検索順位が大幅に低下したり、ペナルティを受ける恐れがあることを知っておく必要があります。
そこで今回は、そもそも「ペンギンアップデート」とは何なのか?しっかり効果の出るSEO対策を行うために、ペンギアップデートの導入背景から対応法まで解説していきます。
ペンギンアップデートとは?その導入背景
ペンギンアップデートとは、2012年4月からGoogleが実施した、「ブラックハットSEOを行っているWEBサイトの検索順位を低下させ、ホワイトハットSEOを行なっているWEBサイトの検索順位を上昇させる」ことを目的としたGoogle検索アルゴリズムのアップデートの呼称です。
ブラックハットSEOとは
検索アルゴリズムの穴を突いた悪質な技術によって、WEBサイトの検索順位を上げようとするSEOのこと。例えば、業者からリンクを購入し、意図的に被リンク数を増加させる手法などがこれにあたります。
ホワイトハットSEOとは
検索エンジンのガイドラインに沿って、推奨する方法でWEBサイト内部の改善や表示の高速化などをするSEOのこと。例えば、WEBサイト内部のメタ情報の最適化や自然発生的な被リンクの獲得などがこれにあたります。
2012年4月以前のGoogle検索は、ユーザーの役に立たないコンテンツ(アフィリエト広告のみなど)を公開しているWEBサイトが検索結果の上位を占めていました。
このままの状態では、提供する検索サービスの価値が低いため、ユーザーがGoogle検索を利用しなくなる恐れがありました。そこでGoogle社は、ブラックハットSEOを行なっているWEBサイトをユーザーの目に触れさせなくするためのアップデート、「ペンギンアップデート」を導入します。
このペンギンアップデートにより、悪質なブラックハットSEOを施すWEBサイトの除外に成功し、良質なWEBサイトを本来あるべき検索順位に掲げられるようになりました。
なお、このアップデートは現在でも繰り返し行われており、2016年9月までに計7回行われています。更新されるとともに検索順位に大きな影響を与えるとされるペンギンアップデートですが、明確な終わりはなく、今後はアナウンス無しに更新されて行くと発表されています。
※パンダアップデートとペンギンアップデートの違い
パンダアップデートは、良質なコンテンツを高く評価することを目的としており、ペンギンアップデートは、ホワイトハットSEOを行なっているWEBサイトを高く評価することを目的としている。
ペンギンアップデートで検索順位の下がる過度なSEO
では、ペンギンアップデートによってどのようなSEOが影響を受けるのでしょうか?検索順位の下落やペナルティの対象となるのSEOは、以下のようなものです。
自動的に生成されたコンテンツからのリンク
無料サイトや無料ブログなどに価値を持たないコンテンツページを大量に作成し、そこから作為的にリンクを貼ること。ネット上に役に立たないWEBサイトを増やすだけで、Googleとユーザーに対して価値をもたらさない。
リンクプログラムへの参加
検索結果の順位操作を目的とした自作自演の被リンクのこと。金銭の授受などと引き換えに、ブロガーが投稿する商品レビューへ作為的にリンクを入れるようなことがスパムとして扱われる。
クローキングの実施
検索エンジンのクローラーに対し、ユーザーが閲覧するのとは異なるページを表示すること。ユーザーが表面上は見ることができないWEBサイトの内部に大量の検索キーワードを盛り込む手法。
不正なリダイレクト先への転送
クローラーが読み込むページと異なるページをユーザーに表示すること。ユーザーが予期した場所とは別の場所にユーザーを移動させることが目的のため、偽装行為にあたる。
隠しテキストと隠しリンクの設置
WEBサイトにユーザーからは見えない隠しリンクを設置し、クローラーだけが読み込めるようにすること。過剰なキーワードテキストを背景と同じ色で隠したり、画像の背後に置く行為のことをいう。
コンテンツに関係のないキーワードの詰め込み
検索結果の上位表示を狙う目的で、WEBサイトに不自然なほどキーワードを詰め込むこと。よく見られるものとして、特定の市町村に関する検索結果の上位表示を目論み、特定の市町村名を羅列することがこれに該当する。
リッチスニペットマークアップの悪用
リッチスニペットとは、meta descriptionで設定したテキストが検索結果で表示される場所のこと。虚偽のレビューやページ内容と関係ない文言の設定など、ユーザーを誤解させてクリックさせるように仕向ける行為が該当する。
なお、特定のSEO手法に関する具体例は、品質に関するガイドラインをご確認ください。
ペンギンアップデートが導入される以前は、これらの行為に一定の効果があったため、一般のブロガーやアフィリエイターから企業に至るまでブラックハットSEOと呼ばれる行為が横行していました。
しかし、ペンギンアップデート導入後は、検索順位を上げる作為をウェブスパムとして分類することが可能になったため、ブラックハットSEOを行なっているWEBサイトは軒並み検索順位を下げる結果となりました。
さらに、あまりにも酷い行為を行うものに対しては、「Googleのインデックスから削除される」というペナルティを受ける結果となったのです。
ペンギンアップデートに対するサイト運営者の考え方
検索順位を決めるアルゴリズムは他にも(パンダアップデートなど)あるため、自社WEBサイトの検索順位の下落がペンギンアップデートの影響によるものだと特定することはとても困難です。
また、検索順位の下落がペンギンアップデートによるものだと特定できたとしてもあまりメリットは大きくありません。何の検索アルゴリズムで下落したのかを探るより、具体的に何が原因で下落したのかを探し当てることに時間を費やすことが大切です。
WEBサイトの運営者として、Googleが実施するアルゴリズムアップデートに最適化したサイト構築を目指すのではなく、「ユーザーの役に立つ質の高いコンテンツを提供すること」を常に考えWEBサイトを構築する必要があります。
そうすることで、結果的にGoogleのアップデートに翻弄されず、検索順位が突然下落することのない安定したWEBサイトの運営が可能となります。
今回のまとめ
ペンギンアップデートとは、「ブラックハットSEOを行っているWEBサイトの検索順位を低下させ、ホワイトハットSEOを行なっているWEBサイトの検索順位を上昇させる」ことを目的としたGoogle検索アルゴリズムのアップデートの呼称です。以下のようなSEO対策に取り組んでいると、検索順位の下落やペナルティの対象となります。
自動的に生成されたコンテンツからのリンク
リンクプログラムへの参加
クローキングの実施
不正なリダイレクト先への転送
隠しテキストと隠しリンクの設置
コンテンツに関係のないキーワードの詰め込み
リッチスニペットマークアップの悪用
あまりにも酷いブラックハットSEOを行うものに対しては、「Googleのインデックスから削除される」というペナルティを受ける恐れがあります。
サイトの運営者として、Googleが実施するアルゴリズムアップデートに最適化したサイト構築を目指すのではなく、「ユーザーの役に立つ質の高いコンテンツを提供すること」を常に考えWEBサイトを構築することが大切です。