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アクセシビリティを考慮したホームページ制作とは

2023
.11.27

アクセシビリティを考慮したホームページ制作とは

ホームページ制作において、ホームページの使いやすさを表す「ユーザビリティ」という言葉は広く認知されていますが、ユーザビリティと混同されやすい言葉の一つに「アクセシビリティ」という言葉があります。ユーザビリティがホームページのターゲットとしている特定の人々に対しての「利便性」とするなら、アクセシビリティは年齢や障害の有無に関わらず、あらゆる人に対しての「利便性」を示す言葉です。これは建築における公共施設の車椅子に配慮したスロープの設置やエレベーターの設置など、建築における「ユニバーサルデザイン」をルーツとした考え方でもあります。WEBマーケティングにおいて、ターゲットユーザーを絞り、ターゲットに合わせたWEBデザインを構築することは最適な手法である一方、高齢者や障害者にとって使いやすいホームページは「誰にとっても」使いやすいホームページだという考え方もまた成立するといえます。

日本国内の優れたホームページを表彰するアワード、「Webグランプリ」でもアクセシビリティをテーマとした部門が設けられていることをはじめ、近年「UI・UX」という言葉が普及し始め、ユーザー体験・ユーザビリティのあり方が多様化している背景もあり、ホームページにおける「利便性」は関心が高い分、複雑化しています。
今回は、ホームページにおけるアクセシビリティ、「WEBアクセシビリティ」の重要性と、アクセシビリティを考慮したホームページ制作のポイントをご紹介します。

どうしてアクセシビリティが重視されるのか


冒頭で例に挙げた「ユニバーサルデザイン」は、元々は交通機関などの公共施設の建築において、高齢者や障害者に考慮した施策として導入され始めたものです。これは「WEBアクセシビリティ」の根幹もほぼ同様で、デジタル機器に障害がある方と健常者との間にホームページを通したデジタルデバイト(情報格差)が生まれないようなデジタル社会の構築がWEBアクセシビリティ向上の目的だと言えます。
ここで疑問になってくるのがWEBマーケティング、つまり集客においてのWEBアクセシビリティの必要性についてです。建築や施設とは違い、ホームページはマーケティングツールの一つであり、企業のホームページで「あらゆる人」に配慮したところで、マーケティング上はほぼ顧客化が見込めない層が存在することは確かであり、その層のためにコストをかけアクセシビリティに配慮することが必要なのかという疑問も当然生じることだと言えます。
しかし、タイプライターやリモコン、果ては温水ウォッシュレットまで、不自由な人に開発されたインターフェイスが今や健常者を含む多くの人に当たり前のように使われているという実例もあります。これがユニバーサルデザインにおける「高齢者や障害者に使いやすいものは、あらゆる人にとっても使いやすい」という考え方であり、同様に、これがWEBアクセシビリティの本質だともいえます。

ボタンひとつを例にアクセシビリティを考えてみる


ホームページの発展とともに、WEBデザインも多様化してきました。ボタンひとつをとっても、ホームページが普及し始めた当初のテキストリンクや、ひと昔前のチョコレートのような立体的なボタンデザインから、現代のWEBデザインの潮流を汲んだすっきりとしたデザインのものが増えてきています。シンプルなラインや矢印のみのボタンデザインは現代的で洗練されている印象を受ける一方、誰もがボタンだと認識できるかと言われればそうではありません。ボタンで例えるなら、「アクセシビリティに配慮する」ということは誰もがボタンだと分かるように背景や枠線を使ってクリックエリアを明示した、慣例的な「ボタン」のデザインを用いることだと言えます。一方で、ターゲットユーザーの趣味嗜好性にある程度適応しながらも、ユーザビリティとのバランスをとることもマーケティング上では重要です。企業やホームページの性質、ユーザーのリテラシーの高さを考慮に入れ、デザイン性とアクセシビリティのバランスを調整できるようにしましょう。

アクセシビリティに配慮しすぎた結果起きる弊害

アクセシビリティに配慮することで、誰もが使いやすいホームページになるのは間違いありませんが、使いやすさや分かりやすさだけでなく、集客をゴールとしたWEBデザインにはユーザーの嗜好性にマッチしたデザインが求められます。例えばハイブランドのホームページを閲覧する感度の高いユーザーは、分かりやすい背景が引かれたボタンを見た時「ダサい」と感じるかもしれません。アクセシビリティを高めることもホームページ制作では重要な課題ですが、WEBマーケティングの分野においては、顧客化の見込めるターゲットユーザーを絞り、その嗜好に合わせたWEBデザインのホームページを制作することが非常に重要だという前提があることに留意しましょう。

アクセシビリティを考慮するべきホームページとは

先に述べたように、アクセシビリティへの配慮の必要性は、企業やホームページの性質、ターゲットとなるユーザーのリテラシーの高さに左右されます。病院など公共施設は幅広いユーザー層の閲覧が予想されるため、アクセシビリティへの配慮が強く求められます。また、福祉や介護などといった高齢者やその子世代がターゲットとなるホームページはシニア向けにWEBリテラシーが低めのユーザーでも分かりやすい設計をする必要があるため、ユーザビリティを高めることで必然的にアクセシビリティも向上します。企業のホームページやショッピングサイトなどWEBマーケティングを目的としたホームページの場合は一般的にターゲット設定とそれに合わせたWEBデザイン制作が求められますが、ユーザー層が広いからアクセシビリティに特化したサイトを作るといった発想や、WEBマーケティングに力を入れたいから使いづらくてもターゲットの好きなテイストでホームページを作るという考え方ではなく、それぞれのバランスをとりホームページを制作するようにしましょう。

今回のまとめ

UI・UXと呼ばれる言葉が普及し始め、ホームページのユーザビリティがホームページを制作する上での付加価値になり始めることによって、それに関連するさまざまな考え方がWEBデザインやWEBマーケティングの領域にも浸透し始めています。こういったマインドセットは多くの側面を持ち、「アクセシビリティ」自体がビジュアル要素に関わる部分も多いため、WEBデザイナーはアクセシビリティを高めることでWEBデザインのデザイン性が失われることや、アクセシビリティを犠牲にデザイン性を高める、という考えに陥ることもあるかもしれません。しかしこれらのアクセシビリティやデザイン表現は決して相反したものではなく、相互に作用し合うもので、やりようによっては両立することも可能です。ユーザビリティやアクセシビリティという言葉が認知され始めたからこそ、ホームページ制作会社やWEBマーケティング会社はその言葉の本質を理解し、適切にホームページに取り入れられるようにしましょう。

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著者情報

WEBデザイナー

T.S.

デザイン事務所でグラフィックデザイナーとしての勤務を経て、株式会社オンカにWEBデザイナーとして入社。クリニックやサロンなど高級感のあるデザインを得意としながら、サービスサイトやコーポレートサイトなど幅広いジャンルのホームページにおいて緻密な計算に基づいたデザインで顧客の集客力向上に尽力している。

  • カラーコーディネーター AD
  • ウェブマスター検定 1級
  • フードコーディネーター 3級

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