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ホームページのSEO対策に欠かせない「ニーズメット」とは
2024
.06.24
ホームページのSEO対策を行う際は、Googleが重視している評価基準「E-E-A-T」に基づいたコンテンツ制作や、独自性を持たせたコンテンツ制作が必要不可欠です。最近ではそれに加え、ユーザーのニーズをどれだけ満たしているかという評価基準「ニーズメット」を高めることの重要性がより高まっています。
そこで今回は、ニーズメットの概要を解説した上で、ニーズメットの高いコンテンツ制作方法についてお伝えします。
【目次】
1.ニーズメットとは
a.ニーズメットを高めるために理解しておくべき「検索意図」
b.検索意図にマッチしているコンテンツとは
2.ニーズメットに適応するホームページコンテンツの制作方法
a.ニーズを把握してテーマを決める
b.ペルソナを設定する
c.構成を考える
d.タイトルをつける
e.本文を執筆する
f.画像や表を入れる
3.ニッチなコンテンツは検索意図にマッチしていても上位表示されないケースがある
4.今回のまとめ
ニーズメットとは
ニーズメット(Needs Met)とは、ユーザーの検索に対する回答や情報提供がどれだけニーズにマッチしているか、というマッチ度を評価する指標です。最近ではこのニーズメットの向上がよりSEO対策において重視されており、ユーザーニーズを満たしているホームページが上位表示されやすい傾向にあります。
ニーズメットを高めるためには、「検索意図」を正しく理解し、それに適したコンテンツ制作が必要不可欠です。
ニーズメットを高めるために理解しておくべき「検索意図」
ユーザーが何かを検索する際には、キーワードを2〜3個羅列するだけであることが多いですが、そのキーワードの間には意図が必ず含まれていることを意識しましょう。
例えば、「名古屋 カフェ」であれば、「名古屋市で有名なカフェに行きたいから候補を多く出してほしい」といったニーズが考えられ、「有名」「候補出し」などキーワードとしては表されないような意図が含まれている可能性があります。
より的を絞り、「名古屋 穴場 カフェ ブログ」という検索であれば、「カフェ好きのブログ運営者が忖度なしで評価する名店が知りたい」というようなニーズが考えられます。
このように、キーワードの行間を読むことが評価されるコンテンツ作りにおいて重要です。
検索意図にマッチしているコンテンツとは
検索意図にマッチしているコンテンツは、検索結果に上位表示されやすくなります。ということは、つまり上位表示されているコンテンツが検索意図にマッチしていると考えることもできます。
そのため、ユーザーの検索意図を把握したいのであれば、上位表示されているコンテンツの構成や内容を確認して参考にすると良いでしょう。
ニーズメットに適応するホームページコンテンツの制作方法
ニーズを把握してテーマを決める
まずは、上位表示を目指すキーワードで検索してみて、検索結果の下に表示される関連性の高い検索欄に表示されるキーワードをもとにニーズを把握し、テーマを設定しましょう。他のキーワード欄は、ユーザーが実際に検索しているものが表示されるため、推測ではなく確実性が高いと言えます。
また、記事内に使うべきキーワードを洗い出すため、ツールを使って共起語(メインキーワードと一緒に使われやすいキーワード)を列挙します。共起語を含めることで、網羅性が高い記事を制作することができます。
無料の共起語調査ツール:ラッコキーワード
【テーマ設定の例】
キーワード:SEO対策
他のキーワード:「SEO対策とは わかりやすく」「SEO対策 初心者」
テーマ設定:初心者向けのSEO対策
共起語:Google/ユーザー/キーワード/検索エンジン/順位/作成/ツール/評価/上位
ペルソナを設定する
次に、そのテーマでニーズメットの高いコンテンツを制作するため、ターゲットのペルソナを立て、誰に向けたコンテンツなのか具体化すると良いでしょう。
例えば「SEO対策 初心者」という検索であれば、「WEBの運用担当者に任命されたての会社員」や「WEBでの集客を始めたい個人事業主」などのペルソナが想定されます。
【ペルソナ設定の項目例】
以下のような属性を具体化してペルソナを立てることで、そのユーザーがより理解しやすい文体で表現したり、専門性を持たせてコンテンツを制作することができ、自然とニーズメットの高いコンテンツが出来上がります。
■職種
■役職
■年齢
■性別
■興味・関心
構成を考える
現時点で上位表示されているページの構成や内容を参考にしながら、ページの構成案を考えてみましょう。
評価を受けやすいコンテンツは、ユーザーの検索意図に対する回答が網羅されています。一般論を語る概要から始まり、その根拠や具体例など様々な情報を提示すると、より評価を高めることができます。
また、最近では記事の「独自性」がより重要視されており、記事のうち1〜2割を独自の見解や事例、アンケート結果などを入れると競合よりも優位な記事となります。ただし、独自の情報のみで記事を構成してしまうと、ユーザーの検索意図から離れてしまうため、一般論を始めに掲載することが重要です。
【構成の例】
構成を作る際、ユーザーの検索意図へのクリティカルな回答は見出しの一番目に配置しましょう。こうすることで、「求める情報がこのページになさそう」と思われて記事から離脱される可能性を下げることができます。
また、回答を記事の始めの方に持ってくることで検索結果の強調スニペットに表示されやすくなります。
1.タイトル
2.導入文【議題】
3.見出し1【回答】
本文
4.見出し2
本文
5.まとめ
タイトルをつける
ページのタイトルは、ユーザーの検索意図と一致させましょう。
また、主軸キーワードをなるべく文章の始めに含め、35文字以内で作成すると検索に引っかかりやすくなります。文章が不自然になるようであれば無理に含める必要はありませんが、可能であれば複軸となるキーワードも入れると良いでしょう。
クリック率を高めるため、ユーザーを惹きつけるタイトルをつけることができれば尚良しです。
【タイトルの例】
■SEO対策とは?知識ゼロでも3分で理解できる概要と実践例
見出し・目次をつける
見出しは、コンテンツを流し見するユーザーや、求める情報のみを閲覧したいユーザーに配慮し、本文の内容を的確に表しましょう。
また、記事の始めに目次を入れることで、ユーザーに「求める情報がここにありそう」と判断してもらいやすくなります。さらに、目次にはアンカーリンクを設定し、ユーザーが最短で求める情報に辿り着くよう工夫しましょう。
【見出しの例】
見出し1:SEO対策の概要
見出し2:SEO対策のメリット
見出し3:悪いSEO対策に注意
見出し4:SEO対策で成果が出た実践例
本文を執筆する
本文は、余談から入るのではなく、結論ファーストを心がけましょう。言葉の定義や意味などを始めにわかりやすく説明することで、ユーザーの求める情報を最短で提示することができます。Googleとしても、前半の文章をその記事の主な内容だと理解している傾向にあり、結論ファーストの記事は評価を受けやすくなります。
画像や表を入れる
ほとんどの方がそう感じていると思いますが、文章のみの記事よりも、図や表などを用いて視覚的にわかりやすく提示されている記事の方が内容を理解しやすいです。ユーザーの理解を助けるため、必要に応じて図や表を用いるとより評価を高めることができます。
ただし、根拠や信憑性を重視する検索ユーザーの場合は、文章で不足なく説明されている方が適している場合もあります。何でもかんでも簡単に示せば良いというわけではなく、ターゲットに合わせてコンテンツを制作することが重要です。
ニッチなコンテンツは検索意図にマッチしていても上位表示されないケースがある
検索意図にマッチしたコンテンツは、検索結果に上位表示されやすいですが、現在のアルゴリズムはまだ不完全であり、いくら検索意図にマッチしていても上位表示されないケースがあります。
例えば、「めまい 座った状態のまま」という検索には、「座ったままの状態でめまいがする原因や対処法を知りたい」という検索意図があると思いますが、現時点(2024/6/24)の検索結果で1〜4位は「立ち上がった際に起こるめまい」に関するコンテンツで占められています。
5位には求める「座った状態のまま起こるめまい」に関するコンテンツが表示されているため、コンテンツ自体がないわけではなく、検索意図にまだGoogleが対応しきれていないと考えられます。
今後改善されていくと考えられますが、現状はどれだけわかりやすくてニーズメットを満たしているコンテンツでも、ニッチすぎたり専門性が高すぎる場合、上位表示されないケースがあることにご注意ください。
まずはニーズの高いコンテンツから制作していくと良いでしょう。
今回のまとめ
ニーズメットとは、ユーザーの検索に対する回答や情報提供がどれだけニーズにマッチしているか、というマッチ度を評価する指標です。ユーザーのニーズを検索結果の関連するキーワードから把握し、上位表示されている競合サイトの内容や共起語などをツールで調べ、ニーズに適したコンテンツを制作すると評価を向上することに繋がります。構成の立て方や見出し・本文の書き方は、ユーザーにわかりやすく端的に伝わるよう工夫しましょう。
ただし、現段階ではまだ、専門性の高すぎるニッチなコンテンツにおいてはニーズメットの高い順に必ずしも表示されないケースがあります。思うようにコンテンツの順位が上がらない場合は、コンテンツの書き方が悪いのか、キーワード選定自体が悪いのか、振り返って改善していくことが重要です。