NEWS & COLUMN
お知らせ・コラム
SCROLL
MARKETING
ホームページの検索順位を決定する際に使われるRank Brain(ランクブレイン)とは
2019
.01.10
Googleが検索エンジンのシステムとして新たに導入したRank Brain(ランクブレイン)。人工知能(AI)を使用した画期的なシステムであり、ホームページの検索結果において非常に重要な影響を与えるにも関わらず、国内ではまだ、わかりやすくまとまった情報がありません。また、このランクブレインに備えて、自社ホームページでとるべきSEO対策についても、しっかりと明言されているホームページがありません。
そこで、今回は、Googleが導入したランクブレインの仕組みから、その役割、自社ホームページにおいてとるべき対策まで、詳しく解説していきます。
【目次】
1. Rank Brain(ランクブレイン)とは
2. Rank Brain(ランクブレイン)の仕組み
3. Rank Brain(ランクブレイン)による検索結果の違い
4. Rank Brain(ランクブレイン)の重要性
5. Rank Brain(ランクブレイン)を考慮したSEO対策
6.今回のまとめ
Rank Brain(ランクブレイン)とは
ランクブレインは、Googleの検索エンジンに導入された新しいAIプログラムの一つです。2013年に行われたハミングバードというGoogleのアルゴリズムの中に組み込まれ、ユーザーが入力する検索キーワード(クエリ)の意味を理解して、最適な検索結果を表示するものです。
これにより、検索キーワードとして直接入力されたものだけでなく、そこから推測される関連キーワードをAIが考えて、ユーザーにとって最も適切と考えられる検索結果を表示してくれるようになりました。検索結果の詳しい変化については、後述します。
関連記事:名古屋のホームページ制作・WEB集客なら株式会社オンカ「検索順位を安定的に伸ばす内部SEO対策」
関連記事:SEO HACKS「ハミングバードアップデートとは」
Rank Brain(ランクブレイン)の仕組み
2012年、GoogleにAI研究の第一人者であるレイ・カーツワイル氏が入社し、GoogleのシステムにAIを導入するための開発指揮をとっています。レイ・カーツワイル氏は、このランクブレインの開発にも大きく関わっていると言われており、これによりGoogleの検索エンジンの精度が格段に向上しました。
ランクブレインのAIは、世の中で検索されている検索キーワードとクリックの関連性を毎日蓄積しており、一日あたり約30億もの検索の組み合わせを覚えて、次の検索結果表示に活かしています。そのため、「このキーワードで検索するユーザーは、この答えを求めていることが多い」と自動的に判断することができるようになり、人間と同じように検索キーワードの意味を理解していると言っても過言ではありません。
Rank Brain(ランクブレイン)による検索結果の違い
Googleの検索エンジンに、このランクブレインが導入されたことにより、検索結果はこれまでと天と地ほどの差が生まれるようになりました。
例えば、これまでのGoogleに「アメリカ 大統領」と入力して検索すると、検索結果画面には、この「アメリカ」「大統領」という二つのキーワードが含まれるホームページが単純に表示されるだけでした。
しかし、ランクブレイン導入後からは、「アメリカ 大統領」と入力することで、AIが自動的に「第45代アメリカ大統領はドナルド・トランプだ」と判断し、「ドナルド・トランプ」に関するホームページを表示します。つまり、ユーザーの入力した検索キーワードとその意図を検索エンジンが理解して、それに最適な答えを表示できるようになりました。
これは、民間企業のWebマーケティングにおいても非常に重要であり、例えば「地震 対策」と調べると耐震工事を行なっているリフォーム会社を表示したり、「犬 病気」と調べると近くの動物病院を表示したりと、企業のホームページ集客においても重要な役割を担っています。
Rank Brain(ランクブレイン)の重要性
Googleは、「ランクブレインは、検索順位を決める上で3番目に重要な要素である」旨を2015年に発表しました。その後、Googleのアンドレ・リパッセ氏は、検索結果の順位を決定する際に最も重要なのはバックリンク(被リンク)の数と質、コンテンツの質であると発表しました。ここで重要なのが、ランクブレインは明確に3番目に重要だと言っていますが、バックリンクとコンテンツは、どちらも優劣を付けていません。
つまり、バックリンクの数と質、コンテンツがユーザーにとって有益な情報を判断するための最大の要素であることには変わりませんが、ランクブレインが生まれてからは、3番目に重要視されるようになりました。
関連記事:SEO Japan「Googleがランキング要素のTOP3を公式に発表」
Rank Brain(ランクブレイン)を考慮したSEO対策
ランクブレインに対応するためには、メインの検索キーワードに加えて、共起語を多く含んだコンテンツを作成することが重要です。共起語とは、「あるキーワードが出現した時に、そのホームページ内で一緒に利用されるキーワード」のことであり、世の中の多数のホームページにおいて、一緒に使用されているキーワードの組み合わせのことです。
例えば、病院のホームページは、メインキーワードが「病院」や「クリニック」となります。そのホームページ内で合わせて使用されやすいキーワードに「診療」「患者」「外来」などがあり、これらのことを共起語と呼びます。
(例)「病院」「クリニック」の共起語
病院・医療・診療・患者・情報・入院・センター・施設・お知らせ・食事・治療・日本・外来・一覧・地域・提供・案内・臨床・法人・職員など
これまでにご説明したとおり、ランクブレインとは、Googleのシステムに搭載されたAIが検索キーワードから関連するキーワードを推測して、検索結果を表示してくれるシステムです。そのため、ホームページ内のコンテンツで、この共起語をたくさん押さえておくことで、仮にメインのキーワードが含まれていなくても、検索結果に表示されるようになるのです。なお、この共起語は、共起語検索ツールなどで検索することができるため、コンテンツの内容に合わせて調べておくことが大切です。
関連記事:LeadPlus「共起語とは?コンテンツマーケティングに必要不可欠な知識」
今回のまとめ
今回ご紹介したランクブレインは、ユーザにとって検索エンジンをより快適に勝つ便利にするためのものです。一方で、ホームページを持つ企業側からすれば、思わぬアクセスを得ることができるようになるケースもあれば、これまで行ってきたSEO対策が効かなくなる可能性もあり、非常に重要な要素です。
ランクブレイン導入後のSEO対策は、名古屋でホームページ制作・Webマーケティングを行う、株式会社オンカにおまかせください。御社のホームページを地域ナンバーワンの集客力に育て上げます。