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色彩がホームページにもたらす役割とそれぞれの色が持つ特徴
2020
.01.05
ホームページには色の使用が必要不可欠ですが、マーケティングの視点から効果的に活用できているホームページは多くありません。多くのデザイナーが何となくで色を選んでしまっていて、非常にもったいない結果を生んでいることが多々あります。
そこで今回は、色彩がホームページにもたらす役割とそれぞれの色が持つ特徴を詳しくお伝えいたします。
【目次】
1.ホームページに使用する色彩の配色比率
2.色彩の持つ特徴
a.黒色
b.白色
c.灰色
d.茶色
e.赤色
f.オレンジ色
g.黄色
h.ピンク色
i.緑色
j.青色
k.紫色
3.文化や国によって色彩のイメージは異なる
4.今回のまとめ
ホームページに使用する色彩の配色比率
ホームページには、その目的や企業イメージに合わせて幾つかの色を使用する必要がありますが、色が少なすぎるとサッパリしすぎてインパクトに欠けますし、逆に多すぎると統一感やまとまりにかけてしまいます。どちらにしても、マーケティングにおいて心理的効果をもたらすことができなくなるため、適切な配色比率を理解しておくことが重要です。
ホームページでは、全体の70%にベースカラーと呼ばれる下地の色を使用し、25%にメインカラーとなる印象づけたい色を使用します。そして、残りの5%でアクセントカラーと呼ばれる少しインパクトを与える色味を使用します。
例えば、赤色をメインカラーとして使用するホームページであれば、ベースカラーは白色で、アクセントカラーとして青色を使用することで、まとまりのある配色を実現することができます。
色彩の持つ特徴
ホームページに使用する色彩は、経営者の好みや思いつきで決めるものではありません。ホームページを制作する目的や企業・商品イメージ、競合他社のイメージなどを基にしながら、色彩が持つ特徴を考えて決めなければなりません。
ここでは、色が持つ特徴とイメージをお伝えします。
黒色
黒色は、強さや高級感、威厳をイメージさせてモダンな印象を与えることができますが、全体的に闇や負のイメージを与えることがあります。
白色
白色は、清潔でクリーンなイメージを与えることができ、色同士の干渉が少ないためベースカラーに使用することが多い色ですが、空白が広いと虚無感を与えることがあります。
灰色
主張しすぎずに周囲の色を引き立てることができ、白色よりも落ち着いていて文字が読みやすくなりますが、曖昧な印象を与えることがあります。
茶色
大地や木などの自然をイメージさせて温かさや優しい印象を与えることができますが、地味で頑固な印象を与えることがあります。
赤色
炎をイメージさせて情熱や活気といった印象を与えることができますが、危険や怒りの印象を与えることがあります。
オレンジ色
赤色と黄色の両方の特徴を持ち合わせるため陽気で元気な印象を与えることができますが、わがままで奔放な印象を与えることがあります。
黄色
有彩色の中で最も明るい色であり、光や太陽をイメージさせて温かさや優しい印象を与えることができますが、黄色信号のように危険な印象や不安・軽率といった印象を与えることがあります。
ピンク色
女性的で優しい印象を与えることができますが、稚拙で不安定な印象や欲情的な印象を与えることがあります。
緑色
植物などの自然をイメージさせて癒しや安心、調和といった印象を与えることができますが、未熟な印象を与えることがあります。
青色
生きるために必要不可欠な水をイメージさせて誠実さや信頼感、知的な印象を与えることができますが、冷たく悲しい印象を与えることがあります。嫌悪感が少なく、世界的にも最も人気のある色と言われています。
紫色
赤色と青色の両方の特徴を持ち合わせるためシーンによって様々な印象を与える色です。日本では、冠位十二階の最高位の色として使用されていたため、高級で上品な印象や神秘的な印象を与えることができますが、不安定な印象を与えることがあります。
文化や国によって色彩のイメージは異なる
上述のような色彩が持つ特徴は、多くの人が無意識的に抱いている感覚であり、多少の個人差はあれどほとんどの人に当てはまります。しかし、その背景には、生まれ育った国や文化による影響が色濃くあります。
例えば、日本人にとって黒色は葬儀の色ですが、中国人にとって葬儀の色は白色です。また、エジプト人にとっては黄色を見ると葬儀をイメージするなど、国や文化によってその常識は大きく異なります。
そのため、誰に向けてホームページを制作するのかをしっかりと考え、そのターゲットとなるユーザー像を思い浮かべながら、適切な色彩を使用することが重要です。
今回のまとめ
色彩は、個々人によって好き好きはありますが、育った国や文化の中で、無意識的に共通認識が形成されています。この色彩の効果を利用することで、潜在意識に働きかけたマーケティングを行うことができるため、目的に応じて使い分けることが重要です。