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ロゴを制作する際に押さえておきたい7つの制作ステップ
2022
.10.03
デザイン制作会社で働いているデザイナーの方であれば、WEBデザインの他にも企業やプロダクトのロゴデザインを依頼される事があるかと思います。特にWEBデザイン制作会社に依頼するお客様の多くは、新規事業や新商品のリリースに伴ってホームページを開設する事があるので、ロゴも制作してほしいといった依頼が多いでしょう。しかし、WEBデザインだけをメインに請け負っている会社ではロゴ制作に関するナレッジが蓄えられておらず、制作を依頼されたものの何から始めたらいいか分からないといった事もあり得ます。
そこで今回は初めてロゴをデザインするというデザイナーの方向けに、ロゴを製作する際に押さえておきたい製作ステップを紹介していきます。
【目次】
1.ロゴの制作目的をまとめる
2.伝えたい印象とコンセプトを決める
3.シンボルマークの案出し
4.ロゴタイプの案だし
5.シンボルとロゴタイプの組み合わせ検証
6.色の検証
7.微修正を加えて完成
8.今回のまとめ
ロゴの制作目的をまとめる
ロゴを製作する目的は様々です。例えば商品のロゴを製作する際には、コアターゲットや、ロゴの使用方法(パッケージや印刷媒体へのプリント方法)、ロゴを見た人にどのような印象を持ってもらいたいか、そこからどのような効果が得られればいいかなどを考えなければいけません。要件によってロゴの形や色が左右されるため、制作する目的をまとめておきます。
伝えたい印象とコンセプトを決める
目的によってロゴを見る人に伝えたい印象も変わってきます。競合や受ける印象として近いロゴを探しながらプロジェクト内で参考を探しましょう。ただし、「かっこいいイメージ」や「かわいいイメージ」など形容詞を使った表現は、人によってイメージが異なるためできる限り避け、「クラシカルなイメージ」や「ガーリーなイメージ」など人によって齟齬が生まれない表現方法を用いるようにします。ここで決めた伝えたい印象やコンセプトによって、ロゴで使用する線の細さやフォント、色などが決まっていきます。
シンボルマークの案出し
いよいよシンボルマークの案出しをしていきます。ざっくりとした形が得られれば大丈夫なので、ノートにラフを書いていくレベルで大丈夫です。最初からたくさんのシンボル案を出すのは難しいですが、できる限り多くの案を出していきます。思いついた2つの案を融合して1つのシンボルにしてみたり、直線を曲線に変えてみたり、パターンを変えてみたりなど、派生のバージョンを加えてみるのも良いでしょう。
ロゴタイプの案だし
次にロゴタイプの案を出していきます。与えたい印象に近いフォントを選び、実際に文字を打ち込んでみます。いくつか文字を並べてみてから、より印象に近い文字を選定し、ロゴにしていきます。親しみを持たれやすいように丸みを帯びさせたり、個性的な印象になるよう装飾を加えたりなどして、よりイメージに近くなるよう変化を加えていきます。既存書体をベースに文字の細部に手を加えることで印象の違う文字に仕上げる事ができます。
シンボルとロゴタイプの組み合わせ検証
次にシンボルとロゴタイプの組み合わせを検証していきましょう。いくつかのパターンを出したシンボルとロゴタイプを組み合わせ、イメージに近いロゴを選んでいきます。この時、シンボルとロゴタイプを横並びにするだけでなく、シンボルの中にロゴタイプを配置したり、ロゴタイプに改行を入れてみたりなど、様々なパターンを見ていきます。
一般的に曲線を多く使用したシンボルであれば、同じく曲線を使用したロゴタイプが馴染みます。シンボルとロゴタイプが馴染むデザインを選んでいきましょう。
色の検証
シンボルとロゴタイプの組み合わせパターンが得られたら、最後にロゴの色を検証していきます。最初に決めた与えたいイメージに近い色を選び、実際のロゴに当てはめて見ていきます。色相だけでなく、彩度や明度などによって与える印象は大きく異なってくるため気をつけます。また、紙に印刷できるか、WEBで使用しやすいか、色の見えが媒体によって違って見えないかなどを考慮に入れなければいけません。
微修正を加えて完成
最後に線の太さや、細かな位置調整を終えて完成です。以降はプロジェクト内やお客様の意見を取り入れブラッシュアップしていきましょう。
今回のまとめ
今回のコラムではロゴデザインの制作ステップをご紹介しました。ロゴを制作した後、お客様に案内する場合には、デザイン提案書やガイドラインなどを作成して、長く品質が保たれるように注意しましょう。
会社やデザイナーによって制作方法が異なる場合もありますが、これから初めてロゴをデザインするという方はぜひ参考にしてみてください。