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2023年下半期の連続的なアルゴリズムアップデートについて

2023
.11.15

2023年下半期の連続的なアルゴリズムアップデートについて

Googleは、利便性の高い検索エンジンサービスをユーザーに提供するため、そのアルゴリズムを年間で3,000回以上アップデートしており、これらのアップデートの中でも特に大きなものをコアアルゴリズムアップデートや大型アップデートと呼びます。
コアアルゴリズムアップデートは、平均的に年3-4回実施されるものですが、2023年の下半期に入ってから8・10・11月と頻繁に実施されており、過去に類を見ないペースで検索エンジンのアルゴリズムに大きな変更が加わっています。
コアアルゴリズムアップデートは、過去のどの例を見てもホームページの検索順位に大きな影響を及ぼすものであり、ホームページ制作会社だけでなく、企業のホームページ担当者やデジタルマーケターの方も理解しておくべき内容ばかりです。
そこで今回は、Googleが2023年の下半期に実施したコアアルゴリズムアップデート・大型アップデートの内容と最新の動向について解説します。

【目次】
1.コアアルゴリズムアップデートとは
2.2023年下半期のコアアルゴリズム・大型アップデート
a. August 2023 Core Update
b. September 2023 Helpful Contents Update
c. October 2023 Spam Update
d. October 2023 Core Update
e. November 2023 Core Update
f. November 2023 Reviews Update
3.2023年下半期のアップデートから見るGoogleの動向は?
4.今回のまとめ

コアアルゴリズムアップデートとは

コアアルゴリズムアップデートとは、冒頭に記載の通り、Googleが年間3,000回以上実施するアップデートの中でも特に大きなアップデートのことを指します。
そのアップデート内容は、キーワードやリンク、スパムなど、多岐に渡りますが、どのアップデートにおいても検索エンジンサービスの利便性を向上させるために実施されているという点は共通しています。基本的に全世界のすべてのホームページが対象となりますが、一部の国・言語のみが対象となるケースもあり、アルゴリズムアップデートの内容によってバラバラです。
過去に実施された代表的なアップデートには、パンダアップデートやペンギンアップデート、ヘルプフルコンテンツアップデートなどがあり、いずれのアップデートもホームページの検索順位に大きな影響を及ぼしました。
なお、コアアルゴリズムアップデートや大型アップデートは、基本的にGoogle公式ブログやX(旧Twitter)などのメディアやSNSを通じて告知されることが多く、アップデート開始からロールアウトまで平均的に2週間程度の期間を要するものがほとんどです。

2023年下半期のコアアルゴリズム・大型アップデート

例年、3ヶ月に一度のペースで実施されるコアアルゴリズムアップデートが、2023年の8月から11月時点で既に3回実施されており、「コアアルゴリズムアップデート」という名称ではないものの大型のアップデートを含めると、既に6回の変更が行われています。
本項目では、2023年の下半期に実施されたコアアルゴリズム・大型のアップデートを一つずつ紹介します。

August 2023 Core Update

August 2023 Core Updateは、2023年3月に実施されたコアアルゴリズムアップデートから5ヶ月ぶりに実施されたコアアルゴリズムアップデートであり、8月23日から9月7日の約2週間に渡って実施されました。
2023年2月のプロダクトレビューアップデート、上述の3月のアップデート、4月のレビューアップデートに続き、EEATのE(体験・経験)にフォーカスされたアップデートです。このアップデートにより、体験・経験といったオリジナルコンテンツの評価がより重要視されるようになり、従来と同様、金融や医療、美容といったYMYL関連のホームページは特に検索順位が大幅に変動しました。

September 2023 Helpful Contents Update

September 2023 Helpful Contents Updateは、検索エンジンからの評価向上のみを目的として作成されたコンテンツの評価を見直すためのアップデートで、9月14日から9月28日の約2週間に渡って実施されました。前項のAugust Core Updateのわずか2日後からロールアウトが開始されました。
従来のヘルプフルコンテンツアップデートは、米国における英語検索のみを対象としていましたが、2023年のヘルプフルコンテンツアップデートでは日本語を含めた様々な言語に対応されました。
また、Google検索セントラル内に、大手ホームページのドメイン評価を利用するサブディレクトリ問題について記載があり、この手法でホームページを運用している企業に対して警告が行われていました。

October 2023 Spam Update

October 2023 Spam Updateは、ホームページの評価を不当な手法で向上させようとするスパム行為に関するアップデートであり、10月5日から実施されました。
様々なスパム行為に対する検出がより強化され、特にクローキングや自動生成、スクレイピングを実施するホームページを検索結果上に表示させなくするアップデートが行われました。また、今回のスパムアップデートによってトルコ語やヒンディー語、中国語、ベトナム語など、従来のスパムアップデートでは対処することができなかった言語における検出が可能となりました。
上述した3つのスパム行為の概要は以下の通りで、自社のホームページが該当の機能を実装していないか必ず確認・対応しましょう。

○クローキング

クローキングは、ブラウザとユーザーに対してそれぞれ異なるページやコンテンツを表示させるスパム行為です。ユーザーには画像や動画、イラストなどの視覚情報をベースとしたページを見せ、ブラウザにはSEO対策としてキーワードを詰め込んだだけのページ・コンテンツを見せる行為が該当します。

○自動生成

自動生成は、AIや独自のプログラミングで生成したコンテンツをホームページに投稿するスパム行為です。ChatGPTやBardなどのAIで作成したコンテンツをそのまま投稿することはスパム行為に該当するため、必ず人が作成・監修したコンテンツを投稿しましょう。

○スクレイピング

ホームページにサイバー攻撃を行い、サーバー等に蓄積された大量のデータを抽出するスパム行為です。収集されたデータは、第三者へ売却され、犯罪行為や詐欺行為、不正行為などに利用されます。

October 2023 Core Update

October 2023 Core Updateは、コンテンツの評価を見直すアップデートであり、10月6日から実施されました。コアアルゴリズムアップデートとしては、前回から僅か1ヶ月後のアップデートであり、下半期で考えると異例の3度目のコアアルゴリズムアップデートとなります。
従来のようなドメインパワーをベースとしたものではなく、ホームページ全体または一ページごとのコンテンツに対する専門性の比重が高まりました。これは、ひと月前のSeptember 2023 Helpful Contents Updateの内容にもある通り、Googleが従来より警告していた大手ホームページのドメインパワーを利用したサブディレクトリ問題に対するアプローチであると予想されます。
ドメインパワーは、依然としてホームページの検索順位を決定するにおいて重要な要素の一つではあるものの、今後はさらにコンテンツをベースとしてホームページが評価されるようシフトしていくと予想されます。

November 2023 Core Update

November 2023 Core Updateは、コンテンツの評価を見直すためのアップデートであり、11月3日から約2週間に渡ってロールアウトされる予定です。コアアルゴリズムアップデートとしては、前回から僅か1ヶ月後のアップデートであり、下半期で考えると異例の3度目のコアアルゴリズムアップデートとなります。
近年のアップデートの例に漏れず、EEATのE(体験・経験)にフォーカスしたアップデートであり、オリジナルコンテンツが更に重視されるようになりました。また、9月のヘルプフルコンテンツアップデートで警告されていたサブディレクトリ問題に関するアルゴリズム変更もありました。
そのため、大手ホームページのドメイン評価を悪質に利用して自社ホームページの評価を向上させるサブディレクトリ構造でホームページを制作・運用するのではなく、今後はしっかりと自社でドメインを取得してホームページを運用することが大切となります。

November 2023 Reviews Update

November 2023 Reviews Updateは、会社や製品、サービス、ブランドなどのレビューコンテンツの品質に関するアップデートであり、11月9日から約2週間に渡ってロールアウトされる予定です。レビューアップデートは、2023年の2月・4月で既に2度実施されており、今年はこれで3度目となります。
このアップデートは、検索エンジンを利用するユーザーが高品質なレビュー内容に基づいて会社や製品、サービスを利用することができるようにすることを目的としています。その界隈における専門家としての意見や利用者としての意見などを交えたコンテンツがより評価されるようになり、一般論だけのコンテンツや焼き回しコンテンツ、製品やサービス内容を要約しただけのコンテンツの評価が大きく見直されることとなります。

2023年下半期のアップデートから見るGoogleの動向は?

2023年の下半期は、コアアルゴリズムアップデートやスパムアップデート、レビューアップデートなど、大型アップデートが計6回実施されました。名称は異なるものの、どのアップデートにおいても共通することは、ユーザーの利便性を向上させるということであり、これは今回紹介したアップデートだけでなく、これまでのアップデートにも言えることです。中でも近年のアップデートでは、EEATのE(経験・体験)が重視されており、オリジナルコンテンツに関するアルゴリズム変更が多数実施されてきました。
これは、ChatGPTや Bardといった高度なAIが登場したことが背景にあると容易に予想されます。というのも、AIはサーバー内に保存された膨大なデータをため、一般論や要約コンテンツなどの情報提供はAIが最も得意とする領域です。一方、AIには保有するデータ以外を回答することはできず、AIがオリジナルのコンテンツを生成することはできません。
今後、Googleは今回紹介したアップデートに類似する変更を多数実施することは安易に予想することができます。ブラックハットSEOのような悪質な手法ではなく、正攻法でホームページの評価を向上させるためには、これまで以上にオリジナルコンテンツを作成することが大切となります。

今回のまとめ

今回のブログを読むことで、2023年の下半期に実施されたGoogleの大型アップデートの概要と近年のGoogleの動向を理解することができたかと思います。Googleが実施するアップデートは、例外なくユーザーにとって検索エンジンが有益で利便性を向上させるために実施するものばかりです。
下半期のアップデートは、経験・体験といったオリジナルコンテンツに関する変更ではあるものの、「オリジナルコンテンツを作成すれば良い」というものではありません。本ブログでも、便宜上はオリジナルコンテンツと表現しましたが、Googleが評価するのは、他のホームページには記載されていない有益なコンテンツです。
Googleのポリシーであるユーザーファーストを意識してホームページを運用すれば、Googleのアルゴリズムのほとんどを達成することができます。コアアルゴリズムアップデートは実施される度にその内容を理解しておくことは大切ではありますが、その度に運用方法を変更している場合は、これまでの運用方法がユーザーを第一に考えた施策ではないということも意味します。
心当たりがあるホームページ担当者の方は、まずは初心に帰り、Googleが掲げる「ユーザーファースト」の意味を理解した上で運用をすることが大切です。

AUTHOR

著者情報

WEBディレクター

K.I.

前職では、設備メーカーで電気工事士として従事しながら、個人事業主のWEBコーダーとしてホームページ制作にも従事。株式会社オンカに入社後は、WEBコーダーとしての知見や、学生時代の留学で培った語学力を活かしたグローバルな情報収集力により、数々の顧客のWEBマーケティングに尽力している。

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