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Web広告運用を始める前に知っておきたい種類やメリット・デメリット
2024
.02.21

インターネット上が販促活動の主戦場となった現代において、Web広告は企業にとって不可欠なマーケティング手段となりました。Web広告を効果的に配信・運用することにより、顧客に的確にリーチし、ブランド認知を高め、売上を伸ばすことが可能です。一方で、Web広告には注意すべきデメリットも存在し、これを理解して最適な運用を行わなければ費用対効果の高いマーケティングは実現できません。
この記事では、Web広告の種類やメリット・デメリットなど基礎的な内容をまとめていますので、これからWeb広告を活用したいと考えている企業のマーケティング担当者はぜひ参考にしてください。
【目次】
1. Web広告の概要
2. Web広告のメリット
a.ターゲティングの精度と効果的なリーチ
b.リアルタイムなデータ解析とキャンペーン最適化
c.安価な初期費用と高い費用対効果
3. Web広告のデメリット
a.広告ブロックツールの存在
b.競争の激化による広告単価の上昇
c.データプライバシーの懸念
4. Web広告の種類や広告単価の目安
a.ディスプレイ広告
b.リスティング広告
c.リマーケティング広告
d.SNS広告
e.動画広告
5. 今回のまとめ
【目次】
Web広告の概要
Web広告は、インターネット上で配信される広告全般のことを指した総称です。主にテキストや画像、動画などをウェブページやアプリ上に表示させることで、コーポレートサイトやECサイトなどのWebページへの流入を誘導し、結果的に自社の商品やサービスを紹介・販売促進することを目的としています。
Web広告のメリット
Web広告は、従来のアナログ広告やマス広告と比較して多くのメリットを持っています。本項では、代表的なものをご紹介します。
ターゲティングの精度と効果的なリーチ
Web広告の最大の利点の1つは、高度なターゲティング機能により、顧客になりうる人々に無駄なく広告を配信できることです。
例えば、店舗が折込チラシを使って販促活動を行う場合、店舗を活用してくれそうな近郊エリアに配布することが主なターゲティング方法になります。一方、Web広告であればAIがエリアだけでなく性別や年齢、興味関心まで分析し、的確にターゲットに配信することができるため、広告を無駄打ちせず、費用対効果の高いマーケティングを実現します。
リアルタイムなデータ解析とキャンペーン最適化
データの解析を正確に行うことができることも、Web広告プラットフォームのメリットの一つです。
例えば、店舗が折込チラシを使って販促活動を行った場合、チラシに掲載したクーポン等を顧客に持参してもらったり、訪れた顧客に対して何の広告を見て来てくれたのかアンケートを取ることでしか正確な広告効果を測ることができません。一方、Web広告であればリアルタイムでデータを解析し、広告キャンペーンの効果を管理画面上で確認することができるため、広告の成果をすばやく評価し、キャンペーンの最適化や必要に応じた戦略の軌道修正を図ることができます。
安価な初期費用と高い費用対効果
Web広告は、従来の広告媒体に比べて比較的低コストで広告を配信できることもメリットの一つです。
例えば、CM配信などのマス広告はもちろん、チラシであればデザイン費用・印刷費用・折り込み費用などが必要となるため、ある程度まとまった金額が必要となります。一方、Web広告であれば、テキストやバナー画像等を作成し、少額から無料のプラットフォームをとおして気軽に配信することができるため、小規模な企業や予算が限られている企業にも活用しやすく、また効果的な広告戦略により、費用対効果を向上させることができます。
なお、コストは媒体により異なるほか、少額の配信では広告効果を分析するためのデータが不足するため、効果的なマーケティングが実現しづらいという特徴があるため、注意が必要です。
Web広告のデメリット
前項ではWeb広告のメリットをご紹介しましたが、もちろん良い面ばかりではありません。注意すべきデメリットも存在しますので、こちらも代表的なものをご紹介します。
広告ブロックツールの存在
Web広告は、その情報を求めているユーザーへの配信だけでなく、ターゲティングにより日常生活の中で広告を認識させるような配信を行うことができます。そのため、一部のユーザーからはWeb広告を「求めていないタイミングで届く煩わしい情報」として敬遠されている場合があり、クリックに繋がらない可能性があります。
また、一部のユーザーは広告ブロッカーを利用して広告を非表示にするため、広告のリーチが制限されており、広告の効果が低下するおそれがあります。
競争の激化による広告単価の上昇
Web広告市場は年々競争が激化しており、多くの企業が同じ広告スペースを競っています。その結果として、広告単価の上昇やクリック率の低下が発生しており、費用対効果の高い効果的なマーケティングが実現しづらくなっているという現状があります。
他社よりも優位な配信を行うためには予算の確保はもちろん、広告文やバナー等のクリエイティブで他社と差をつけることが大切です。
データプライバシーの懸念
Web広告は個人のデータを使用してターゲティングを行うため、データプライバシーの懸念が高まっており、法規制や社会の変化により、個人データの使用に制約が加えられる可能性があります。
実際に、Apple社の「Safari」ブラウザでは、既にサードパーティーCookieは全面ブロックされており、Google社の「Chrome」でも2024年内を目標に全面ブロックが予定されています。これにより、サードパーティーCookieを使ったリマーケティングなどの広告配信やトラッキングができない状況となっています。
Web広告の種類や広告単価の目安
Web広告の種類は多岐に渡りますが、本項では代表的な5つの配信手法を紹介します。
広告単価の目安も記載しますので、参考にしてください。なお、これらの価格は日本国内の広告市場の一般的な価格帯であり、実際の価格は需要と供給、競争状況、広告主の予算などによって変動します。
ディスプレイ広告
Webサイトやアプリなどに設けられる広告枠に掲載できる広告のことで、アドネットワーク広告とも呼ばれます。テキストだけでなく画像や動画などを使用して配信します。
幅広い広告枠に配信するため競合性は低い場合が多く、比較的安価で配信することができるため、多くのユーザーへの興味喚起に向いています。クリック単価(CPC)は10円から100円程度が一般的です。
リスティング広告
GoogleやYahooなどの検索エンジンの検索結果ページに表示される広告のことで、検索連動型広告とも呼ばれます。自然検索結果と同様にタイトルやディスクリプションなどのテキストが広告枠に掲載されます。
検索ユーザーは何らかの情報を求めている場合が多く、購買に繋がりやすい広告と言われています。クリック単価(CPC)は100円から1,000円程度です。
リマーケティング広告
以前ウェブサイトを訪れたユーザーに対して関連する広告を表示する広告のことで、リターゲティング広告とも呼ばれます。収集したデータをもとにユーザーを追跡して配信する広告手法のことを指しているため、実際にはディスプレイ広告やリスティング広告の枠を活用しています。
自社の商品やサービスに興味を持っていると思われる確度の高いユーザーに配信できるため、購買に繋がりやすい広告と言われています。
SNS広告
FacebookやInstagram、Xなどのソーシャルメディアプラットフォームで配信される広告です。主に画像や動画などを使用してタイムラインやストーリーズなどに配信します。
SNSは、ユーザーが年齢設定や日常的なコミュニケーションや情報収集に使用している場合が多いため、細かいターゲティングや興味喚起には最適な配信方法です。クリック単価(CPC)は50円から500円程度です。
動画広告
明確な概念はありませんが、一般的にYouTubeやTVerなどの動画プラットフォームに配信する広告のことを指します。
動画を用いることで、テキストや画像では伝えきれない詳しい情報やストーリーを伝えることができるため、訴求力が高い一方、魅力的なクリエイティブの制作にはコストがかかってしまうため、少ない予算だと十分な効果が期待できない場合があります。
費用は媒体や形式によっても異なりますが、一定時間の視聴やクリックに対して10円から100円程度が発生する場合が多いです。
今回のまとめ
Web広告は企業にとって強力なマーケティングツールであり、効果的に活用することでビジネスの成長を促進することができます。しかし、成果を獲得するためには、メリットとデメリットの両方を理解した上で、自社に最適な種類を選択しなければなりません。
また、分析を行いながらキーワードやクリエイティブを最適化し続けることで、長期的に費用対効果の高い配信を実現することができるでしょう。