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ページクオリティとニーズメットのどちらが検索結果のホームページの上位表示に大切か
2024
.02.14

ホームページ運用の知識がついてくると、検索順位を向上させる上でページクオリティ(ページの品質)とニーズメット(検索意図)が重要なことを理解し始めているかと思います。
Googleは、独自のアルゴリズムを基にしてホームページを評価しており、アルゴリズムに記載されている評価指標は大別しても200以上に上ります。アルゴリズムの中でもページクオリティとニーズメットが占めるウェイトは大きく、ホームページの検索順位に大きな影響を及ぼすため、ホームページ担当者であればこれらの概要を理解しておくことが大切です。
そこで今回は、ページクオリティと検索意図の概要を説明し、双方がSEOにおいて担う役割に焦点を当ててどちらがより重要な指標かを説明します。
【目次】
1.ページクオリティの概要
a. ページ目的の有無
b. ホームページの安全性
c. ページテーマとYMYL領域か否か
d. 適切なタイトルタグか否か
e. 広告やサイドコンテンツの役割が適切か
f. コンテンツ作成者情報の有無
g. E-E-A-T
2.ニーズメットの概要
a. ニーズメットの5段階評価の定義
b. 完全適合・高適合の評価を受けるコンテンツとは
3.ページクオリティとニーズメットのどちらが大切か
a. ロングテールキーワードでニーズメットがより重要視される理由
4.今回のまとめ
【目次】
ページクオリティの概要
ページクオリティとは、「あるページがどの程度のレベルでそのページの目的を達成しているか」を表した指標であり、「最高品質」「高品質」「中品質」「低品質」「最低品質」の5段階で評価されます。
このページクオリティを決定する項目は、Googleの検索品質ガイドラインで定義されています。
ページ目的の有無
ホームページは、検索エンジンを利用するユーザーを満足させるために存在しているとGoogleは考えており、ユーザーを満足させる基準はホームページのテーマやジャンルによって異なります。
「情報を探しているのか」「サービスを比較しているのか」「商品を購入したいのか」など、ユーザーの目的が達成できるか否かが問われます。
ホームページの安全性
インターネットの技術が発展して便利になる一方で、サイバー攻撃も同様に進化しています。
ホームページは、ユーザーにとって安心して利用することができる必要があるため、安全性が担保できておらず、ユーザーに危害を与えるおそれがあるページは、Googleから最低品質の評価が下されてしまいます。
ページテーマとYMYL領域か否か
ページテーマは、Googleが数ある項目の中で重要視している項目です。例えば、ホームページ制作会社であれば、ホームページ制作やWEBマーケティング、SEOなど、コンテンツのテーマが一貫していることが大切です。
なお、ページテーマがYMYL(Your Money or Your Life)領域と呼ばれる「人のお金と生命」に関わるジャンルをテーマとしている場合は、ページ内で発信する情報の信頼性が厳しく問われます。
適切なタイトルタグか否か
Googleは、タグと呼ばれるコードを理解してホームページを評価しています。そのため、適切なタイトルタグが設定されていることで、Googleから正しくホームページが評価されるようになり、タグは設定しているものの関係ないキーワードが含まれていたり、そもそも設定していないホームページはGoogleから正しく理解されないおそれがあります。
広告やサイドコンテンツの役割が適切か
メディアサイトやポータルサイトなどにおいては、商品やサービスを販売するのではなく、広告枠を設けることで収益を上げるホームページがほとんどです。
こうしたホームページにおいては、運営する上で広告が必要不可欠ですので記載することそのものには問題ありませんが、メインコンテンツを妨害している場合は、利用しづらいホームページとGoogleから見做され、評価を落としてしまうおそれがあります。
コンテンツ作成者情報の有無
病気のことなら医者、法律のことなら弁護士のように、人が何か情報を探すときは、一般的にはその道の専門家に対して質問するかと思います。この点はホームページにおいても同様で、情報を発信している側のプロフィールが記載されていないと、ユーザーはその情報を信用しても良いか否かを判断することができません。
そのため、ホームページのコンテンツ作成者の情報は、Googleからページの信頼性を裏付ける要素として扱われており、従来と比較してコンテンツ作成者の情報を提供していることがより大切となりつつあります。
E-E-A-T
E-E-A-T(イーイーエーティー)とは、Googleの検索エンジンがホームページを評価する際の指標のことです。Googleの検索品質評価ガイドラインに提唱されており、Experience(経験)、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trustworthiness(信頼性)の4つの要素が問われます。
ニーズメットの概要
ニーズメットとは、「あるページがユーザーのニーズをどの程度みたしているか」を表した指標であり、「完全適合」「高適合」「中適合」「小適合」「不適合」の5段階で評価されます。なお、完全適合の評価を受けることができないクエリも存在しており、その場合は高適合が最も高い評価となります。
Googleの検索品質ガイドラインには、この5段階それぞれの定義と、Googleが重視している要素がまとめられています。
ニーズメットの5段階の定義
完全適合(Fully Meets):特別な評価カテゴリで、特定の結果を見つけるためのクエリと、クエリに対応する特定の結果です。
高適合(Highly Meets):支配的、一般的、または合理的なマイナークエリの解釈とユーザーの意図に非常に有益なコンテンツです。
中適合(Moderately Meets):支配的、一般的、または合理的なマイナークエリの解釈やユーザーの意図に対する有益なコンテンツです。
小適合(Slightly Meets):支配的、一般的、または合理的なマイナーな解釈や、ユーザーの意図に対する有益な結果ではない、またはありそうもないユーザーの意図に対して有益なコンテンツです。
不適合(Fails to Meets):すべて、もしくはほぼ全てのユーザーのニーズを完全に満たしておらず、コンテンツとクエリが関連していない、もしくは異なる解釈でクエリと関連しているおそれがあります。
完全適合・高適合の評価を受けるコンテンツとは
Googleから完全適合や高適合の評価を受けるコンテンツの特徴は、執筆者の体験・経験や最新の情報がベースとなっており、且つ、ユーザーにとって分かりやすい構成で作成していることがほとんどです。
もちろん、コンテンツの権威性や新規性などの要素は依然として重要なことに変わりありませんので、権威性・新規性を担保しながらも執筆者の経験・体験といったオリジナルのコンテンツを作成することが大切です。
■エンターテイメントや娯楽を目的としたクエリに対する面白く・楽しいコンテンツ
■単一の正しい答えがないクエリに対して、実際の人々の意見、視点、経験が含まれているコンテンツ
■情報クエリに対して有益なコンテンツ
○分かりやすい要約や有益な画像、動画などが含まれたコンテンツ
○深い洞察や専門家の分析・意見が含まれたコンテンツ
■あるトピックやクエリに対して、最新の情報が記載されているコンテンツ(例:トピックに関する最新のニュースや最新のバイラルビデオ、新しいファッショントレンドなど)
ページクオリティとニーズメットのどちらが大切か
ホームページを検索結果の上位に表示させる上で、ページクオリティ・ニーズメットのどちらも大切であることは言うまでもありませんが、あえて優劣をつけるとするとページクオリティの方がより検索順位に及ぼす影響度合いが高いと言えます。
と言うのも、ページクオリティを決定する要素はホームページの目的や安全性、ホームページのテーマ、E-E-A-Tなどのホームページ全体に関わる要素ばかりである一方、ニーズメットはあるページのコンテンツが「ユーザーのニーズをどれだけ満たしているか否か」を図る指標です。
そのため、ホームページ全体の検索順位に影響を及ぼすページクオリティは、ニーズメットと比較してより重要です。ただし、ロングテールキーワードにおける検索結果については例外で、ニーズメットの評価が検索順位に及ぼす影響度合いが高いと言われています。
ロングテールキーワードでニーズメットがより重要視される理由
「ホームページ 制作会社 名古屋」というロングテールキーワードを例として説明します。この検索クエリには、「名古屋にあるホームページ制作会社を知りたい」というユーザーのニーズが表れており、Googleはこのニーズを汲み取って、名古屋に拠点を構えるホームページ制作会社や、名古屋のホームページ制作会社を紹介するまとめサイトなどを検索結果上に表示します。当然、ニーズメットのランクのみで検索順位が決まるわけではなく、前提としてページクオリティのランクが高いことが大切です。つまり、ロングテールキーワードにおいては、ページクオリティとニーズメットの双方の評価が高いホームページが検索結果の上位に表示されやすくなります。
次に、「ホームページ」というビッグキーワードを例に説明します。Googleからすると、この検索クエリからは「ホームページが何か知りたいのか」「ホームページの作り方を知りたいのか」「ホームページの歴史を知りたいのか」など、ユーザーのニーズを理解することができません。ユーザーのニーズが曖昧な以上、ページクオリティの評価をメインとして検索順位を決定することしかできないため、ビッグキーワードにおいてはニーズメットの重要性が低下します。
前項では、ロングテールキーワードにおいてはニーズメットがより重要と記載しましたが、正確には、ビッグキーワードの検索順位はページクオリティの評価がメインとなり、ロングテールキーワードの検索順位にはページクオリティに加えてニーズメットも加わるという認識が正しいです。
今回のまとめ
今回のブログを読むことで、ページクオリティとニーズメットの概要と、検索順位に与える影響を理解することができたかと思います。
本文中に記載の通り、ビッグキーワードにおける検索順位はページクオリティが中心となり、ロングテールキーワードにおいてはページクオリティとニーズメットがメインの評価対象となります。
これは、ホームページを運用する上でニーズメットを意識する必要がないというわけではなく、どちらも大切であることは言うまでもありません。一つのクエリからの流入ではなく、ユーザーが持つあらゆるニーズに対応可能なホームページとするためには、必然的にニーズメットのランクを高めることが必要となります。
ページクオリティは、ホームページを適切に運用することで向上させることもできますが、ページクオリティを構成するほとんどの要素はホームページの制作時に決定されるものばかりです。つまり、すべての検索クエリに関わってくるページクオリティを高めるためには、信頼できるホームページ制作会社に制作を依頼することが必要不可欠であり、その制作会社のサポートを受けながらホームページを運用することが、ページクオリティとニーズメットのランクを向上させるための近道です。