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ホームページ制作における読みやすいライティングのポイント

2024
.04.26

ホームページ制作における読みやすいライティングのポイント

日々、情報の海を泳ぐ現代人は、効率的な情報収集を重視しています。ホームページにおいても同様に、スマートフォンで読みやすい端的な文章表現が好まれやすい傾向にあります。
しかし、端的な文章表現によってユーザーへの訴求力が落ちてしまったり、言葉足らずで誤解が生じてしまっては本末転倒です。魅力的な文章は長文でもすらすらと読めてしまうもので、読みやすい文章表現にはさまざまなポイントがあります。
そこで今回は、ホームページのコンテンツにおけるライティング技術について、文字数や表現方法の観点から、例文も交えてお伝えします。

【目次】
1.ホームページの文章は短文がセオリー
 a.1段落は250文字程度
 b.1文は60文字程度
 c.1ページは3,000文字以内
 d.ホームページのコピーは必ずしも短文でなければならないのか?
2.ホームページ制作における悪いライティングの例
 a.ターゲティングが曖昧
 b.起承転結がない
 c.接続詞がない
 d.読み手の目的を達成できていない
3.今回のまとめ

ホームページの文章は短文がセオリー

ウェブが登場した黎明期は文字と画像を掲載するのみだったため、長文でコンテンツを読むことが当たり前でした。しかし、現代においては、動画で情報収集する人が圧倒的に増え、新聞や小説などの活字を読むことを苦に思うユーザーは、以前よりも増えました。YouTubeにおいても、長時間の動画よりも数秒で終わるショート動画の需要が増えており、「より短く端的に」が今のトレンドと言えるでしょう。

では、Webライティングにおいて「短文」とは具体的にどのくらいの文量を指すのでしょうか。
以下を参考に短文での執筆を心がけてみてください。

1段落は250文字程度

1段落は250文字以内が理想的です。250文字以内というと、直前の段落くらいです。これ以上文章が続くと、一般的なユーザーに「長いな」と感じさせてしまう可能性があります。

1文は60文字程度

1文が60文字程度であれば、リズム感を持って読むことができます。
60文字以上でも問題ありませんが、80文字を超えると少し読みづらくなります。どうしても長文が続く場合、短文をうまく取り入れ、緩急をつけると読みやすくなります。

例えば、この一文は15文字です。【15文字】
あえて短い文章を挟むことで話題を印象付けることができ、ユーザーの注意を惹きつけることができます。【48文字】
短文が続くとぶつ切りのような印象になります。【22文字】
また、稚拙に感じます。【11文字】
機械のような印象になります。【14文字】
冷たい印象もあります。【11文字】
このように、短文が好ましいとはいえ、短文だけで構成すれば良いわけではないことに留意しましょう。【47文字】
逆に長文の例を示します。【12文字】
長文ではより詳細な情報を提供することができ、読者に内容だけでなく背景まで含めることでより深く理解してもらえる可能性が高まり、複雑な内容も論理的に展開することができますが、長文を読むためには集中力が必要で、読者が興味を失ってしまう可能性があると同時に読者が本質的な情報を見失いやすくなり、混乱させてしまう可能性があります。【160文字】
どうですか?【6文字】
一文が長すぎると途中で読む気が失せてしまうため、やはり一文60文字程度が日本人の理解しやすい文字数だと言えるでしょう。【60文字】

1ページは3,000文字以内

1ページの文章量は、コンテンツの内容や構成にもよりますが、基本的に全体で3,000文字を目安に考えると良いでしょう。それを超えると、特にスマートフォンで閲覧する際に冗長だと感じさせてしまいます。
また、商品紹介ページや選ばれる理由など、ユーザーの購買行動に結びつくようなセールスページにおいては、特に3,000文字以内を意識しましょう。3,000文字を超える場合は、プルダウンやポップアップなどを用いて情報をうまく整理してください。

なお、コラムやよくある質問などのコンテンツは、長文を読むこと(情報収集)が目的のため例外です。情報を網羅している方がSEO対策的に有効であり、目次を入れて斜め読みに配慮すれば長文でも苦になりません

ホームページのコピーは必ずしも短文でなければならないのか?

すべてを短文で表現する必要はありません。例えば、正確性が求められるような情報は、短文で表現しようとすると言葉足らずになり、誤解を与えかねません。
また、ターゲットの年齢や職種などによっては、長文で多くの情報を得たいと考えるユーザーが存在することを忘れてはいけません。「自分や周囲は短文が読みやすいと考えているから」と安易に短文のコピーを考えるのではなく、自社のターゲットはどのような人物で、どのような方法で情報を取得しているのか、分析することが重要です。

ホームページ制作における悪いライティングの例

次に悪いライティングの例を挙げます。
基本的な内容ではありますが、意外と見落としがちなため、ご自身のライティングで改善できることはないか確認してみてください。

悪いライティングの例1:ターゲティングが曖昧

文章を読み慣れているかどうかは、その人の年齢や職業などによって異なります。そのため、すべての人の興味を惹く文章を書くことはほぼ不可能であると考えた方が良いでしょう。
だからこそ、ターゲティングを行って対象を絞ることが重要です。例えば「50代男性の会社役員」と「10代女性の高校生」では180度文体が異なり、前者は誠実で知的なライティングを、後者は略語などを用いた親しみやすいライティングを行うべきでしょう。
もちろん、「10代女性の高校生」の中でも、東大を目指す人と就職を目指す人では感性が異なるため、ターゲティングは細かく行います。

悪いライティングの例2:起承転結がない

起承転結がない文章は、AI生成のような不自然な流れになり、読む気を失わせる可能性があります。
以下に不自然な流れの例を提示します。

例えば、箇条書きのように淡々と書き連ねたような文章は読みづらいです。【承】
そのため、箇条書きを並べた表現は用いないようにしましょう。【結】
話題があちこちに飛んでいる文章も読みづらいです。【承】
そのため、一つの段落で一つの話題を挙げましょう。【結】
また、「転」のない文章は印象に残りません。【承】
そのため、逆視点での見解や、強い主張を含めるようにしましょう。【結】

いかがでしょうか?これでも内容は分かりますが、あまり印象に残らなかったと思います。
次に良い例を紹介します。

あなたは「2021年宇宙の旅」という映画を知っていますか?【起】
この映画は、人間とテクノロジーの関係を描いたSF映画で、開始から20分程度、猿が人へと進化する過程を描き、セリフが一切ありません。【承】
名作であることは確かですが、動きが見られないストーリーに対して「退屈」「意味がわからない」という否定的な意見も多く寄せられています。【承】
一方、「タイタニック」はどうでしょうか?【転】
同作品は、タイタニック号の調査から始まって過去の回想に入り、ジャックとローズが出会って愛を育んでいたところ、船が氷山に激突して二人を別ちます。人を惹きつけるストーリー展開で、万人受けしている作品です。【転】
このことからも、より多くの人にわかりやすく物事を伝えたいのであれば、起承転結を意識することが重要であることがわかります。【結】

このように「起承転結」の流れを作ることで、主張を印象付けることができます。

悪いライティングの例3:接続詞がない

日本語表現として、「また」「しかし」「そのため」などの接続詞がないと読みづらく感じさせてしまいます。以下のような接続詞を正しく使い、読み手にストレスを感じさせないように心がけましょう。

また

事柄を列挙する際に使います。その後も続ける場合は「さらに」「加えて」という接続詞をつけると良いでしょう。

例:猿はバナナが好きです。また、林檎も好きです。さらに、昆虫も好みます。

しかし

前の文章と異なる内容や逆説を示す際に使います。

例:猿はバナナが好きというイメージがあります。しかし、すべての猿が必ずしもバナナを好むわけではありません。

でも

「しかし」と同様、前の文章と異なる内容や逆説を示す際に使います。「しかし」よりも口語的で親しみやすい印象のため、キャッチコピーなどに用いると良いでしょう。

例:仕事はこなすもの。でも、それだけじゃつまらない!

ただし

前の文章と異なる内容や逆説を示す際に使います。

例:猿はバナナが好きというイメージがあります。ただし、バナナだけが好物というわけではなく、他の果物や昆虫も食べます。

たしかに

受容の接続詞と言われ、前で述べたことに対して理解を示しながらも、別の意見を伝える時に使われます。

例:猿はバナナが好きです。たしかに、バナナは栄養が豊富なため当然と言えますが、猿が好きなものはそれだけではありません。

なぜなら

前の文章に対する理由を説明する際に使います。

例:猿はバナナが好きです。なぜなら、甘くて栄養が豊富だからです。

そのため

前に述べたことに対する結論を示す際に使います。「だから」「したがって」なども同様の意味を持ちます。

例:猿はバナナが好きです。そのため、多くの猿はバナナを見つけると喜んで食べます。

もし

仮の例え話を行う際に使います。

例:猿はバナナが好きです。もし、猿にバナナを与えて食べなければ体調が悪いかもしれません。

その上で

前に述べたことに対し、次の手順を説明する際に使います。

例:猿に芸を教えます。その上で、猿にバナナを与えると芸を覚えてもらいやすくなります。

なお

情報を追加するときや、否定したいとき、状況が前から変化している時に使います。

例:猿はバナナが好きです。なお、現代においては多様な食べ物を好みます。

悪いライティングの例4:読み手の目的を達成できていない

ライティング初心者が陥りやすいミスとして、読み手の目的を達成できていないことが挙げられます。なんとなく自分の知っている情報や自社の強みを列挙してみるだけでは読み手の心に響きません。
読み手の心に響かせるライティングを行いたいなら、ターゲットが持っていそうな課題や疑問を思い浮かべ、それを払拭する理由や方法を書くことを心がけてみましょう。

例えば、ユーザーに「ライティングの極意」という本を買わせたいとして、例文を考えてみます。

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この文章は極端に書いたためかなり胡散臭いですが、このように、「1.お悩みの提示」「2.お悩みを解決する方法」「3.商品の紹介」 「4.商品を買うべき理由」「5.安心材料の提供」といった組み立てを行うと、購買意欲を高めることができます。

今回のまとめ

今回は、ホームページに掲載する文章のライティングについて、様々な角度からお伝えしました。特にセールスページにおいて長文は好まれないため、文章は1文60文字程度、1段落250文字程度、1ページ3,000文字以内を目安に書くと良いでしょう。また、文章に物語性があるか、適切に接続詞が使われているかチェックしてみることも大切です。
しかし、実は小手先のライティング技術よりも、「相手の問題を解決してあげたい」という気持ちこそが最も重要です。一度、相手が目の前にいると思って思いの丈を綴ってみてはいかがでしょうか。

AUTHOR

著者情報

ライター

M.H.

人材派遣会社で営業職としての勤務を経て株式会社オンカに入社。ホームページ制作の企画・監修を行うWEBディレクターとしてアーティストやメーカー、公益法人、観光協会など多種多様なホームページの制作に携わり、現在はライターとしてホームページ制作に尽力している。

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  • ウェブマスター検定1級

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