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中小企業がホームページ制作の工程を全社員・スタッフで共有することの弊害

2020
.08.18

ホームページ制作の工程の中で、制作会社が作った文案やデザイン、機能などをクライアントに確認いただきます。もちろん、制作会社は、クライアントの担当者や経営者などの代表者に説明しするのですが、その際に「スタッフみんなにも確認するから少し待ってください」と言われることがあります。
しっかり確認いただく分にはまったく問題ないのですが、「スタッフみんなにも」という言葉がどうしても引っかかります。
今回は、そんなホームページ制作の工程を全社員・スタッフで共有することの弊害についてお伝えします。

ホームページに掲載する内容はトレードオフ

まず、大前提として覚えておいていただきたいのですが、ホームページに掲載する内容は、全てトレードオフの関係で成り立っています。つまり、何かを掲載しようとすると、別の何かを失うことになるのは仕方がありません。
例えば、イラストを入れて可愛くすれば、女性受けは良いかもしれませんが、男性には敬遠されるかもしれません。また、文章を短くすっきりさせれば、サクサク読みたいユーザーの印象は良くなりますが、情報量が少なく感じるユーザーがいるかもしれません。
このように、特定のユーザーに合わせると、逆の感覚を持ったユーザーを失うトレードオフが成立するのです。そのため、ホームページを誰に向けて制作するのかというペルソナを明確に持ち、その上で獲得すべきユーザーと捨てるユーザーをしっかりと線引きしておかなければなりません。

スタッフ全員に意見を求めると意見が分かれる

ホームページ制作の工程で、全社員・スタッフに意見を求めると、必ずと言って良いほど、色々な意見が出ます。スタッフ数が多い会社であればあるほど、当然ですが複数の意見が出ます。
これらの意見の中には的を得ているものもありますが、取り入れるべきでないものも多く、かえって混乱を招き、ホームページの品質を下げることにもつながります。
また、意見を出したスタッフに遠慮して、「せっかく意見をもらったから聞いてあげないと」という忖度の心が働くことで、より一層、制作の方針がずれていきます、

全てのユーザーの意向を汲み取ろうとすると無難な内容となる

上述のように、ホームページに掲載する内容は、全てトレードオフの図式で成り立っています。しかし、多くのクライアントは、「これでは物足りないユーザーがいるかも」「もっと可愛い方が好きな方もいるのでは」と、少しでも多くのユーザーに共感してもらおうと欲張ってしまいます。
その気持ちはもちろんよくわかりますが、全てのユーザーに合わせようとすると、当たり障りない無難なホームページしか制作することができず、その結果として誰にも響かないホームページとなってしまうことがあります。みんなに合わせようとして、結果的には誰にも合わず、まさに「帯に短し、襷に長し」の状態です。
ホームページは集客のためのツールであることを理解して、獲得するべきユーザーと、思い切って割り切るユーザーを線引きしておくことが重要です。

ホームページに掲載する内容は代表者の経営判断で

そもそも、ホームページという経営に大きなインパクトを与えるツールの掲載内容を、スタッフの意見に委ねることが大きな間違いです。これは経営者や担当者の責任であり、ホームページ制作に責任がないスタッフの意見を取り入れるべきではありません。制作の背景などを知らされていないスタッフは、意見を求められても、当たり障りない意見か、何となく思ったことしか言えません。
ホームページの掲載内容は、会社の存続にも影響する大きな経営判断ですので、必ず担当者や代表者が責任持って判断するようにしましょう。

今回のまとめ

このように、ホームページ制作は取捨選択の連続であり、最終的にはどの情報を捨てるのかという引き算が重要となります。
あれもこれも載せたくなりますし、スタッフの意見を聞いてみたくなる気持ちもわかりますが、経営判断と考えて担当者や代表者が責任持って判断してください。

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