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コンテンツマーケティングの文章を人工知能(AI)が書く時代は到来するのか

2020
.11.20


インターネットは、世の中にある無数の情報に瞬時にアクセスできる画期的なツールであり、その情報の主たる要素は「文字」です。ユーザーが検索窓にキーワードを打ち込むことで、Googleのロボットがそのキーワードと関連性が高い文章が書かれたホームページを探し出します。そして、ユーザーはホームページに書かれた文章を本のように読んで内容を理解しています。
このように、インターネットと文字の関係性は切っても切れませんが、AIの進化によって、ホームページの文字をロボットが代筆してくれるような時代は来るのでしょうか。
今回は、そんなホームページのコンテンツマーケティングの文章をAIが書くような時代は到来するのかを考えてみます。

「GPT-3」という言語を認識したAIの誕生

まず、「GPT-3」というAIについてご存知の方もいると思いますが、多くの方は初めて耳にする言葉だと思います。
GPT-3は、アメリカのサンフランシスコで人工知能会を研究しているOpenAIという非営利団体が開発したAIで、テスラモータースのイーロン・マスクや、マイクロソフトなどが出資しています。
1750億個のパラメータに基づいて1兆個の言葉を理解した言語モデルで、あらゆる言語を自動で生成することができるAIです。まるで人間が書いたような文章を瞬時に作成し、抽象的な問いかけに対しても、明確に正しい言葉で回答したり、理論を組み立てることができます。
2020年にこうした夢のようなAIが誕生し、IT業界に衝撃を与えました。

GPT-3は精度が高い故に懸念されている

このGPT-3は、文章だけでなくギターの楽譜やホームページのプログラミングソースコードなども書くことができます。そのため、世界中のライターやエンジニアが不要となり、多くの技術者が職を奪われるのではないかと危惧されています。
また、精度の高い文章を生成できるAIということで、スパム利用されたり質の高いフェイクニュースが作られたり、政治的なプロパガンダを呼んだりと、将来的に悪用されて世界を混乱させることが懸念されています。

AIが書く文章は常識やロジックが無い

上述のとおり、シリコンバレーではかなり期待されているGPT-3ですが、完璧なAIではなく、多くの課題を有しています。
例えば、ある方がテスト利用してみたところ、「私の足にはいくつ目がある?」と聞くと、「あなたの足には目が2つある」と返ってきます。他にも、iPhoneに関する文章を書かせてみると、「iPhoneの夢、Androidで目覚めてもiPhoneが恋しい。」と返ってきます。
つまり、どこまで行ってもAIは過去の情報を頼りに言葉を並べ、(文法的には)それらしい文章を作っているだけであり、自主的に考えたり意思を持っているわけではありません。また、「ユダヤ人はお金信者」「女性は方向音痴」といったように、インターネット上にある不適切・不当な情報までも拾って自動的に文章を作成してしまうため、情報の正確性に大きな問題を抱えています。
現に、OpenAIのCEOであるサム・アルトマンはTwitterで、「GPT-3を賞賛してくれるのは嬉しいことだが、まだ深刻な弱点もある。もっと冷静になってほしい。」と呼びかけています。
このことから分かるとおり、ホームページのコンテンツマーケティングなどをAIが担う未来は、まだまだずっと先か、永遠に来ないのかもしれません。

今回のまとめ

一昔前に、AIが画像を完璧に理解できるようになったと騒がれましたが、蟹を見て「プリン」と答えたり、空を見て「寿司」と答えると話題になりました。この理由は、多くのユーザーが面白がって、蟹の写真に「プリン」という言葉を添えたヘンテコな投稿をSNS上で行ったことで、AIがそれまで理解してしまったことによるものでした。
つまり、AIが過去の情報を集約して作業を行うものである以上、その元となるデータの整合性が最も大切であり、インターネット上からソースを拾っているうちは、正しく機能しないのかもしれません。
ホームページのコンテンツは、やはり人の手で書かなければならない時代がまだまだ続きそうです。

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