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アメリカのPANTONE社が発表した2021年のテーマカラーを知っていますか?
2021
.11.24
アメリカの企業であるPANTONE社(パントン・パントーン)が毎年発表する「パントン・カラー・オブ・ザ・イヤー」というものを知っていますか?PANTONE社がその年のテーマカラーを設定して、これをもとに世界中の様々なブランドが流行色などを生み出しています。
今回は、2021年のテーマカラーをご紹介しますので、もうすぐ発表される来年のテーマカラーにも注目してみてください。
PANTONE社と「パントン・カラー・オブ・ザ・イヤー」とは
PANTONE社とは、アメリカのニュージャージー州にある色見本の会社です。
一言で「赤色」と言っても濃いものから淡いものまで様々ですので、印刷などの制作現場では混乱が生じてしまいます。そんな時に「PANTONEカラーの◯番」といったように色の共通認識を持たせるために作られたものが色見本であり、これを世界中に提供しているのが同社です。
また、PANTONE社は20年以上にもわたって「パントン・カラー・オブ・ザ・イヤー」という、その年のテーマカラーを設定しています。このパントン・カラー・オブ・ザ・イヤーはインテリアやアパレル、グラフィック、映像、WEB、広告など様々な業界で使われ、いわゆる「今年の流行りは○色」と言われる由来となります。
毎年12月に発表されるテーマカラーをしっかりと押さえておくことで、翌年の流行に乗じたブランディングや商品開発が可能となるため、各業界の関係者が見守っています。
2021年のテーマカラーはイルミネイティングとアルティメットグレー
2021年のテーマカラーは、イルミネイティングとアルティメットグレーの2色でした。通常は1色のみの設定ですが、今年は珍しく2色の組み合わせで設定されたため話題となりました。
PANTONE社公式ホームページ
この2色の組み合わせについてPANTONE社のエグゼクティブディレクターは次のように紹介しています。
永続的なUltimate Grayと明るいイエローのIlluminatingの組み合わせは、不屈の精神に支えられたポジティブなメッセージを表現しています。実用的でしっかりしていると同時に、暖かみがあり楽観的なこのカラー・コンビネーションは、私たちに回復力と希望を与えてくれます。私たちは、励まされ、元気づけられる必要があり、これは人間の精神に不可欠なものです。
レアトリス・アイズマン
インテリア業界などはこうしたテーマカラーにも敏感で、現に今年は、このテーマカラーを使ったコーディネートなどがたくさん紹介されていました。
このように、流行のカラーやトレンドテーマは裏で多くの企業が協議して決定していることは有名な話ですが、陰謀のようなものではなく、実は毎年事前にちゃんと発表されているのです。来月は2022年のテーマカラーが発表されると思いますので、皆様もぜひチェックしてみてください。
今回のまとめ
PANTONE社の発表に注目し、テーマカラーをいち早くチェックすることで、トレンドをしっかりと捉えたサービスの提供を行うことができます。
しかし、毎年変わってしまいますので、2年以上継続して販売する商品や長く使うホームページなどに取り入れ過ぎてしまうと、かえって時代遅れに見えてしまう可能性がありますので注意してください。