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近年のホームページに見る女性らしいWEBデザインのポイント
2022
.09.06
女性らしいデザインとは一口に言っても、時代や流行などによってそのトレンドも変化し続けています。もちろん、年代や好みなど個人差もあるため、女性向けだからと言って必ずしもピンクがユーザーに好まれるかと言われれば、必ずしもそうではありません。加えて、ホームページがコーポレートサイトなのか、プロダクトサイトなのか、その分類によっても求められるテイストが必ず異なります。そこで今回は、ホームページの事例を交え女性向けWEBデザインのポイントをお伝えします。
【目次】
1.女性らしい色使い
2.曲線的なフォント
3.今回のまとめ
女性らしい色使い
冒頭のWEBデザイン全体の話と同様に、女性らしい色使いというものも普遍的なものではありません。しかし、ギャラリーサイトを見ると女性向けのサイトには細かな分類があるものの、類似の配色が多いことが見てとれます。例えば低彩度、高明度のパステルやペールカラーの配色は若い世代をターゲットとした女性向けのサイトに多く見られます。ターゲットとする年代が上がってくると彩度が控えめになり、生成やアースカラーを思わせるナチュラルな配色に変化していきます。この配色で共通している点は、全体的に配色のコントラストが小さめに設定されている点が挙げられます。また、複数の色味が混ざったようなニュアンスカラーが使用されているホームページも近年増加傾向にあります。一方でコーポレートサイトなど目的が公的になればなるほど、配色もシンボリックな高彩度、基本的な配色が用いられる傾向もあります。
粥粥好日
お粥を療養食としてではなく新感覚の日常食としてアップデートした「粥粥好日」のECサイトは、比較的明るいトーンに加え、対照的な配色が使用されており、プロダクトの持つ女性らしく新しい雰囲気を感じられるWEBデザインです。一見すれば奇抜とも言える配色ではありますが、可読性がしっかりと担保されておりバランスが絶妙な配色です。
mila lovepassport
フレグランスの定期便サービス、「mila」のサービスサイトでは、全体的にナチュラルな配色が用いられていますが、グラデーションなどで連続的にニュアンスカラーを取り入れることで落ち着きがありながらも女性的な雰囲気を醸し出しています。
曲線的なフォント
フォントは線が細いセリフ体や筆記体など、曲線的なフォントが用いられる傾向にあり、フォントのウェイトも細めなものが女性的な雰囲気のホームページにはよく用いられます。コーポレートなどでも女性をターゲットとしたサイトには細めのゴシック体が使われることが多いですが、ウェイトが重めの書体でも単に太い=力強い=男性的というイメージではなく、ミニマルなWEBデザインに太いゴシック体を合わせた中世的〜女性的なサイトも近年散見されます。これらのWEBデザインは主軸をシンプル、ミニマルさに置くことによって、書体の持つ力強さを内面的な力強さに昇華しています。
OPERA(オペラ)
OPERAのプロダクトサイトは、曲線や線の強弱が多いセリフ体、明朝体を多用しており女性らしさを演出しています。一方で暗めのはっきりとした色使いでコントラストを上げており、フェミニンな印象になりすぎず、曲線の多いシェイプを使用したりと各要素のバランスが絶妙なWEBデザインです。
F by WELLFIT/エフ バイ ウェルフィット
F by WELLFITのブランドサイトは、太いサンセリフ体、ゴシック体を中心にしながらも女性らしさが感じられます。写真も文字と同様に力強い印象を受けるトーンですが、細かいあしらいや余白の設け方により各要素の持つ力強さを芯の強さとして演出しています。
今回のまとめ
シンプル、ミニマルといったデザインの潮流もあり、WEBデザインの傾向も近年では中性的なデザインが増加傾向にあります。シンプルさを担保しながら女性らしさなどのターゲットに合わせたデザイントーンの調整は繊細さが求められるため、WEBデザインの各要素がユーザーにどんな印象を与えるのかを理解してWEBデザインを行いましょう。