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【SEO対策の必須知識】Googleの検索エンジンの仕組みとは?
2025
.09.30

誰もが当たり前のように使っている検索エンジンでの「検索」という行為ですが、どのような仕組みでホームページが表示されているのか、正しく理解できている方は少ないのではないでしょうか。
ホームページでの集客を行う上では、如何にして検索エンジンの上位表示を勝ち取るかがとても重要な要素です。検索結果に上位表示させるには適切なSEO対策を行うことが必要であり、そのためには検索エンジンの仕組みを理解することが必要不可欠です。
今回は、自社ホームページを上位表示させるための基礎知識として検索エンジンの仕組みをご紹介します。
SEO対策の基礎知識については以下の記事をご覧ください。
初心者必見! SEO対策の基礎知識や基本的なやり方を理解しよう
【目次】
そもそも「検索エンジン」とは?
検索エンジンとは、GoogleやYahoo!、Bingなど、インターネット上の情報(ホームページ・画像・動画など)を検索するシステムのことです。
ユーザーが何らかの情報を調べるためにキーワードを入力して検索すると、インターネット上にある膨大な情報の中から、入力したキーワードと関連度が高い情報が表示されます。
インターネット上の情報は膨大で日々増加しているため、検索エンジンは人々が求めている情報に迅速かつスムーズにアクセスできるよう、橋渡しの役割を果たしています。
日本における主要な検索エンジン
世界には様々な検索エンジンの種類がありますが、日本のシェア率はGoogleとYahoo!が大半を占めており、PC・モバイルともにGoogleとYahoo!を合わせて90%以上です。
日本の検索エンジンのシェア率(2024年)
- 1位 Google:80.06%
- 2位 Yahoo:10.36%
- 3位 bing:7.7%
- 4位 DuckDuckGo:0.62%
- 5位 YANDEX:0.59%
- 6位 CocCoc:0.24%
出典:https://gs.statcounter.com/search-engine-market-share/all/japan/2024
なお、Yahoo!は2010年からGoogleの検索技術を利用しており、GoogleとYahoo!の検索順位は基本的に同じです。つまり、Googleで検索上位を獲得すれば自動的にYahoo!でも上位に表示されるため、SEO対策で注力すべき検索エンジンはGoogleのみということです。
検索エンジンの仕組み
検索結果画面で上位表示させるためには、検索エンジンの仕組みを理解しておく必要があります。今回は世界で最も使われているGoogleの検索エンジンの仕組みについて、3つのステップに分けてわかりやすく解説します。
Googleの検索エンジンは、大きく分けて「クロール」「インデックス」「ランキング」という3つのステップで動いています。
クロール(情報の収集)
「クローラー」と呼ばれるロボットがインターネット上を巡回し、情報を収集することを「クロール」といいます。インターネット上には無数のWebページが存在しており、このロボットがすべてのWebページを巡回することは現実的に不可能です。そのため、クローラーに自社のホームページを巡回してもらえるように対策する必要があります。
インデックス(情報の格納)
「インデックス」とは、クローラーが収集したWebページをGoogleのデータベースに登録することです。ユーザーが検索エンジンで何かを検索すると、このデータベース内にある膨大なWebページの中から、検索キーワードと関連度が高く信頼できるページが検索結果に表示されます。
Webページを公開し、クローラーにクロール(巡回)され、そしてインデックスされて初めて検索結果に表示されるようになります。インデックスされていなければ、検索結果に表示されることはなく、そのWebページは存在しないものと判断されてしまいます。
そのため、まずは自社のページをGoogleにインデックスさせることがSEO対策のスタートラインです。
ランキング(順位付け)
インデックスされたページは、Googleの検索アルゴリズムによって、検索キーワードと関連性が強く、評価が高いページから順に検索結果に表示されます。なお、この検索結果における順位がどのように決定されているかは、一般には公開されていません。また、検索順位の決定要因は年々複雑化してきており、「これを行えば必ず順位が上がる」といった明確な手法は存在しなくなりました。
しかし、Googleはユーザーを第一とした価値基準を重要視しており、究極的には「ユーザーの検索意図を満たすコンテンツやホームページを作ること」が、検索結果に上位表示させる近道です。
検索アルゴリズムの考え方
Googleのアルゴリズムは日々変化しますが、検索結果を作るための考え方や、順位の決定に大きな影響を持つ評価指標は一貫しています。
前項でお伝えしたとおり、Googleの検索順位の仕組みは公開されていませんが、考え方の重要な要素が抽出された概要は「ランキング結果」というGoogle公式ドキュメントにまとめられています。それによると、検索結果を表示させるための主要な要因は以下の5つです。
- 検索クエリの意味
- コンテンツの関連性
- コンテンツの質
- Webサイトのユーザビリティ
- コンテキストと設定
検索クエリの意味
Googleは検索クエリ(=検索キーワード)から、ユーザーがどんな目的で・どんな情報を探しているのかを推察し、その意図に合ったWebページを検索結果に表示します。
【例】
これから料理をすると考えられる検索クエリ
オムライス 作り方
↓
このユーザーはオムライスの作り方を知りたいはず
↓
レシピサイトが上位表示される
※検索クエリとは、ユーザーが実際に検索したワードのことです。マーケティング視点で順位向上を目指すワードではなく、純粋にユーザーが打ち込んだワードを指し、「エアコン 節電」などのほか、「カレー 辛くしすぎた 直し方」など口語的なワードも検索クエリに含まれます。
このように、検索結果で上位表示を目指す上では、ユーザーの検索意図を推察しそれを満たすコンテンツづくりが必要です。
ポイント
ユーザーが潜在的に欲している情報を本人以上に理解し、適切に情報提供できているページは上位表示されやすいです。
コンテンツの関連性
Googleは、検索キーワードの意味(=検索意図)に合ったページがどうかをコンテンツの関連性をもとに判断します。
例えば「カフェ」と検索された場合、「カフェ」というキーワードがページ内に存在すれば、検索キーワードと関連性のあるページと判断されるでしょう。また、単に文章の中にワードが含まれているだけでなく、見出しやタイトルに「カフェ」が含まれていると、メイントピックとして「カフェ」を扱っていると判断されます。そうでないページと比較して関連性が高いコンテンツであることがGoogleに伝わり、検索順位が上がる仕組みです。
以上の観点から、SEO対策ではページ内の検索ワードの出現頻度ではなく、そのワードを調べている人が欲しているであろう情報が含まれていることが重要です。つまり、「カフェ」というワードであれば、カフェの写真や動画、カフェの場所、メニューなどがページに含まれていることが重要です。
コンテンツの質
検索キーワードと関連性の高いコンテンツの中でも、品質の高いものが上位表示されます。品質は、「E-E-A-T」と呼ばれる情報の信頼性を図る指標や、ほかの著名なホームページからリンクが貼られているかなど、多くの要素で決まります。
なかでも、「YMYL領域」と呼ばれるお金や健康などの人々の人生に重要な影響を与えるジャンルでは、Googleはコンテンツの関連性以上にコンテンツの質を重要視しています。仮に誤った情報が検索結果に表示されると、それを見て実際に何らかのアクションを起こしたユーザーの人生を大きく狂わせるリスクがあるためです。
E-E-A-T
Experience(経験)、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trustworthiness(信頼性)の略語です。Googleの検索品質評価ガイドラインで定義されているホームページの評価基準を指します。YMYL
「Your Money Your Life」の略で、金融、医療、法律、健康、安全・災害、ニュース・社会情勢などのトピックを指します。Googleの検索品質評価ガイドラインで正確性や信頼性が特に厳しく評価される分野です。
Webサイトのユーザビリティ
ユーザビリティとは、ユーザーにとっての使いやすさのことです。SEO対策においては、ページを閲覧するユーザーの使いやすさや読みやすさ、安心感や満足感を重視しています。具体的には、ホームページにアクセスした際のページの表示速度や、情報の見つけやすさ、スマートフォンで閲覧した際の使いやすさなどです。ユーザーにとって使いやすいホームページになれば、自然と再訪ユーザーが増えてアクセスが伸びたり、お問い合わせにつながる可能性が高まります。
コンテキストと設定
コンテキストとは「文脈」という意味です。Googleの検索結果では、ユーザーの現在地や過去の検索履歴、各種検索設定をふまえて、個人個人に合った最適な検索結果を検索キーワードに応じて返してくれます。
例えば、「近くのカフェ」と検索した場合、名古屋市中区に住んでいる方と北海道札幌市に住んでいる方とでは、検索結果のラインナップは異なります。これは、Googleが一人ひとりのユーザーに対して最適な検索結果を返すために位置情報を活用し、検索結果をパーソナライズしているためです。
このように、Googleの検索アルゴリズムの基本的な考え方を理解すれば、自社のホームページの上位表示を目指すためのヒントとなります。
検索エンジンの仕組みを支えるアルゴリズムのアップデート
これまでご紹介したように、検索エンジンは非常に高度な仕組みで運用されていますが、今日の精度にたどり着くまでには紆余曲折がありました。ここでは、Googleが実施した有名な大型アップデートの2つをご紹介します。
パンダ・アップデート
悪質なコンテンツを掲載しているホームページの検索順位を下げ、良質なコンテンツを提供しているホームページを適切に評価することを目的としたアップデートです。これにより、他社のホームページや自社のホームページの文章をコピーしただけのような、内容の薄いページの検索順位は下がり、独自性の高い情報(研究やレポート、分析結果といったユーザーにとって役立つ情報など)を提供しているページは、適切に評価されるようになりました。
ペンギン・アップデート
悪質なSEO対策、主に不自然なリンクを取り締まることを目的としたアップデートです。これにより、金銭によるリンク売買や、リンクに対価を支払う行為はもちろん、悪質な相互リンクやリンク交換も、ペナルティの対象になりました。
アルゴリズムアップデートについて、詳しくは以下の記事をご覧ください。
最新版Googleコアアルゴリズムアップデートの歴史
検索エンジンで上位表示を目指すにはSEO対策がおすすめ
ここでは、広告枠を利用するリスティング広告と、自然検索を利用するSEO対策の2つを比較し、SEO対策の有用性をお伝えします。
リスティング広告
リスティング広告とは、ユーザーの検索キーワードに応じて検索結果に表示される広告のことです。検索結果画面の一番上の広告枠に表示されるため、すぐに見てもらえる即効性の高い方法です。しかし、リスティング広告にかかる費用は年々高騰傾向にあり、人気の高いキーワードでの上位表示は非常に多くの金額がかかってしまう場合があります。
また、リスティング広告で一時的に上位表示ができたとしても、広告の掲載をやめてしまえば当然ながら上位に表示されなくなります。リスティング広告で常に上位表示をさせるには広告費用を払い続けなければならず、膨大なコストがかかってしまうため、中小企業にとっては継続することが難しい方法です。
SEO対策
SEOとは「Search Engine Optimization」の略で、日本語では「検索エンジン最適化」と呼ばれています。簡単に言えば「Googleなどの検索エンジンで検索されたとき、自社のホームページが検索結果の上のほうに表示されるよう目指す方法や施策」です。
SEO対策はリスティング広告と異なり、広告費は発生せず、すでにホームページを持っている人であれば誰でも無料で始めることができます。リスティング広告と違い、コストをかけずに長期的に集客できるのが、SEO対策の最大のメリットです。
ただし、SEO対策の実施には時間がかかり、時には専門的な知識も必要となる場合もあるため、外部の業者に依頼することもひとつの手です。
まとめ
今回は検索結果で上位表示を目指すために、検索エンジンの仕組みについて紹介しました。以下のポイントを意識して、上位表示を目指して取り組みましょう。
・検索エンジンは「クロール」「インデックス」「ランキング」の3つの仕組みで動いている
・検索順位は「検索クエリの意味」「コンテンツの関連性「コンテンツの質」「ユーザビリティ」「コンテキストと設定」などで評価される
・アルゴリズムアップデートにより低品質なホームページや不正な手法での上位表示は通用しなくなった
・上位表示を目指すには長期的に集客が可能なSEO対策がおすすめ
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