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ホームページにおけるキャッシュの仕組みを小学生でもわかるように解説
2019
.10.24
ホームページを制作して、運用・改善を行っていく中で、必ず出てくる「キャッシュ」という存在があります。このキャッシュは、インターネットの閲覧を便利にしてくれる嬉しい機能なのですが、ホームページの運用担当者にとっては少し不便に感じるデメリットも持っています。
今回は、そんなホームページにおけるキャッシュの仕組みを、小学生でもわかるようにできる限り簡単にご説明します。
ホームページのキャッシュとは
インターネットでホームページを閲覧する場合、必ずブラウザを利用することとなります。ブラウザとは、Google ChromeやSafari、Edge、Internet Explorerなど、パソコンやスマホにインストールして使用するインターネットを閲覧するためのアプリケーションです。
キャッシュとは、これらブラウザに搭載された機能のことであり、ユーザーのインターネット利用をより便利にするために開発されました。このキャッシュのおかげで、ユーザーが過去に見たホームページのデータをブラウザ内に保存しておくことができるようになり、次回、同じホームページを閲覧するときは、ブラウザ内に保存されたデータを読み込むようになります。
キャッシュは何のためにあるの?(メリット)
少し難しい話になりましたが、なぜブラウザ内にホームページのデータを保存する必要があるのでしょうか。その答えは、ホームページの読み込み時間(ロードタイム)を短縮するためです。
通常、私たちがホームページを閲覧する場合、検索結果から好きなホームページを選んでクリックします。すると、ホームページが置かれたサーバーにブラウザが自動的にアクセスし、ホームページのデータを引っ張ってきて、ユーザーのパソコンやスマホ画面に表示します。この作業には、大変な手間と時間がかかるため、ユーザーが何度もアクセスしているホームページだけは、ブラウザ上にデータを保存しておいて、次にアクセスされた場合は、ブラウザ内に保存されたデータを読み込むようになっています。これにより、ブラウザがサーバーにアクセスする時間と手間が省かれ、結果としてホームページの表示速度が向上するのです。
簡単に言うと、ブラウザが「データを何度も取りに行くのが面倒だから、近くに置いておこう」と判断しているのです。私たちの生活に置き換えても、「何度もリモコン取りに行くのが大変だから、手元に置いておこう」「よく使う醤油は、テーブルに出しておこう」と効率的に考えますよね?これと同じことをブラウザもやっているのです。
キャッシュによってもたらされる弊害(デメリット)
そんな便利なキャッシュという機能ですが、ホームページ制作においては少し厄介となることがあります。そのデメリットとは、「ホームページを修正したのに反映されない(もしくはバグが起きる)」ということです。
キャッシュとは、よくアクセスするホームページのデータをブラウザに保存しておいて、次回以降のアクセス時は、わざわざサーバーから読み込まずに、ブラウザ上に保存されたデータを使ってホームページを表示する機能です。
しかし、ホームページに修正を加えると、サーバー上のデータは新しくなっているにも関わらず、ブラウザはそれに気づかず、保存されたキャッシュデータを読み込んでしまいます。ブラウザ上に保存されたキャッシュデータは、前回ホームページを閲覧した際のデータですから、当然、修正前の古いものです。このサーバー上のデータと、ブラウザ上のキャッシュデータのズレのおかげで、修正したはずなのに直っていないように見えたり、修正箇所にバグが起きたりするのです。
これにより、制作会社から「修正完了しました」と連絡があっても、ホームページの運用担当者のパソコンの画面上では直っていないように見えてしまい、「直した」「直っていない」という論争が起こってしまいがちなのです。ただし、キャッシュは、ホームページの運用担当者のような同一のホームページにたくさんアクセスしているブラウザに起こる現象ですので、一般的に、エンドユーザーの画面では正しく表示されていることがほとんどです。
キャッシュデータを削除する方法
上述のような、キャッシュによって修正が反映されていないように見える問題は、ブラウザのキャッシュデータを削除することで解決します。ブラウザに保存されたデータを削除して、再度サーバーに読み込む状態にしてあげることで、修正した内容が正しく反映されていることを確認できるようになります。
キャッシュを削除する方法は使用しているブラウザによって異なりますので、気になる方は「Google Chrome キャッシュクリア」「Safari キャッシュ削除」などのキーワードで検索してみてください。キャッシュデータを削除する手順を紹介した記事が、たくさん表示されるはずです。
今回のまとめ
キャッシュは、よくアクセスするホームページのデータを一時的に保存して、次回以降の読み込み時間を短縮する便利な機能です。しかし、そんな便利すぎる機能のおかげで、ホームページの修正を行った際、制作現場では、「修正した」「修正されていない」といった問題が発生します。
ブラウザを利用してインターネットを閲覧する以上、仕方がない弊害だと割り切って、こまめにキャッシュデータを削除しながら確認することをお勧めします。