名古屋でホームページ制作を通じてWEB集客を支援する(株)オンカの「お知らせ・コラム」ページ

TEL.0120-038-517 CONTACT

NEWS & COLUMN

お知らせ・コラム

SCROLL

MARKETING

ホームページ制作において意識しておくべき「アフォーダンス」とは

2019
.12.26

世の中には、星の数ほどのホームページが存在し、それぞれ固有のデザインや構成が採用されています。ホームページデザインにおいて独自性を取り入れることは非常に重要ですが、あまりにオリジナリティが強すぎるとUI/UXを低下させてしまうことがあります。特に、ユーザーの「アフォーダンス」を無視して制作してしまうことで、ユーザーにとって利用しづらいホームページになってしまいます。
今回は、そんなホームページ制作において意識しておくべき「アフォーダンス」についてお伝えいたします。

アフォーダンスとは

アフォーダンスとは、アメリカの知覚心理学者ジェームズ・J・ギブソンが作った言葉であり、環境が動物に与える影響のことです。少し難しい定義なのでわかりやすく言うと、動物が一度何かを経験すると、その後に同じ形の物に出会った時に、過去と同じ行動を引き出す習性のことです。
例えば、壁に取手のようなものがついていた場合、私たちは過去の経験から、その部分がドアになっているのではないかと想像し、取手を回して押す(または引く)ことをしようとします。その他、リモコンに横向きの三角形があれば「再生ボタン」だと無意識に判断しますし、電気から紐がぶら下がっていれば引っ張ると思います。
このように、私たちが特定のデザインなどを目にしたとき、それに関係する行動を過去の記憶から探し出し、条件反射的に行動に移すことをアフォーダンスと言います。

ホームページにおけるアフォーダンス

上述のとおり、私たち動物は、物の形などを見て過去の記憶からそれに該当する行動を選択する「アフォーダンス」という習性があります。これはホームページにおいても同様で、ホームページを閲覧するユーザーは、過去の経験からどのような行動をすべきかを無意識的に判断しています。
例えば、「もっと見る」と書かれた四角いボックスがあればクリックして次のページに進もうとしますし、下線がついて色が変わったテキストがあればリンクだと判断します。他にも、左上にあるロゴを押せばトップページに戻れると理解しますし、受話器のアイコンがあればタップすれば電話がかかるものと判断します。
私たちは、何度もホームページを閲覧する中で、無意識のうちにたくさんのアフォーダンスが蓄積されているのです。

ホームページはアフォーダンスを意識してデザインすることが大切

上述ように、誰が定めたわけでもないものの、アフォーダンスに基づいてホームページ制作の中の「暗黙のルール」となっていることがたくさんあります。これを無視して斬新なデザインを採用してしまうと、ユーザーが混乱して離脱率を高めることとなります。
これまでにないようなホームページのデザインや構成で差別化を図りたい気持ちはわかりますが、アフォーダンスを無視して制作してしまうと、「クリックできそうなのに押せない」「メニューの位置がわからない」「どこに何が書いてあるかわからない」といったようにユーザーが迷ってしまいます。そのため、ホームページのデザインにおいては、デザイン性とアフォーダンスのバランスを考えながらちょうど良い点を探っていくことが大切です。

今回のまとめ

今回ご紹介したアフォーダンスは、多くの人にとって耳馴染みがない言葉だと思いますが、すべての人が無意識的に行っている修正です。そのため、ホームページを制作する場合は、このアフォーダンスを十分に意識しながら制作を進めていくことが重要です。

PAGE TOP