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2021年上半期におけるGoogleアルゴリズムの大型アップデートまとめ
2021
.07.08
2021年の上半期には、計5回の大型アップデートが実施しました。
通常のコアアルゴリズムアップデートだけでなく、プロダクトレビューアップデートやページエクスペリエンスアップデート、スパムアップデートのように種別の異なるアップデートが実施され、ホームページの検索順位に大きな影響を及ぼしました。
今回は、2021年の上半期に実施したGoogleの大型アルゴリズムアップデートについてまとめて紹介します。
【目次】
2021年4月プロダクトレビューアップデート
2021年の4月8日から4月22日にかけて実施されたアップデートで、プロダクトレビューアップデートという固有名詞として実装されたのは今回が初となります。
プロダクトレビューという名前にあるように、商品やサービス、会社などのレビューに関するアップデートで、優れたレビューをより高く評価して検索結果の上位に表示することを目的としています。
Googleは、「優れたレビュー」の定義を公表していますので、ホームページにレビュー関連のコンテンツを掲載する場合は、レビュー内容が以下の項目に則っているか確認し、必要に応じて修正することが大切です。
- 必要に応じて、商品に関する専門知識を伝えているか。
- メーカーが提供する情報以外の独自のコンテンツで、商品の見た目や使い方を紹介しているか。
- 商品に求められる各種の性能がどの程度達成されているかについて、定量的測定を提供しているか。
- 競合商品との差別化要因について説明しているか。
- 比較対象となる商品を示しているか。または、特定の用途や状況にどの商品が最適か説明しているか。
- 調査に基づいて、特定の商品のメリットやデメリットについて述べているか。
- 以前のモデルやリリースから商品がどのように改善され、問題点が解消されたかなど、ユーザーの購入決定に役立つ情報を提供しているか。
- 商品が属するカテゴリの主な意思決定要因と、その分野での当該商品の性能を明らかにしているか。たとえば、自動車のレビューでは、燃費、安全性、運転のしやすさが主な意思決定要因であると判断し、そうした分野での性能を評価します。
- メーカーからの情報以外に、商品の設計と、それがユーザーに与える影響に基づいて、重要な選択肢を示しているか。
2021年6月コアアルゴリズムアップデート
2021年の6月2日から6月12日にかけて実施されたアップデートで、前回のコアアルゴリズムアップデートより約7ヶ月ぶりに実施されました。検索エンジンをより良いものとするためのアップデートとなっており、ホームページのE-E-A-Tの評価がより強化された内容と予想されます。
なお、このアップデートは、初めて2回に分けて段階的に実施されたアップデートで、Googleからは以下のような内容が事前にアナウンスされておりました。
2021年6月のアップデートで予定していた改善のうち、いくつかはまだ準備が整っていないため、準備ができている部分だけを先に実施し、残りは2021年7月のアップデートで反映します。
これらはいずれもコアアップデートの一種であり、ほとんどのホームページでは特に変化を感じることはないでしょう。
2021年6月ページエクスペリエンスアップデート(モバイル版)
2021年の6月15日から8月29日の79日間にかけて、モバイルを対象としたページエクスペリエンスアップデートが実施されました。2020年5月のタイミングで既にページエクスペリエンスそのものは発表されていましたが、約1年の準備期間を経て正式にアルゴリズムとして取り入れられました。
ページエクスペリエンスアップデートは、「Core Web VitalsのLCP・CLS・FID」「HTTPS」「インタースティシャル(煩わしい広告などの要素)」「モバイルフレンドリー」の要素で構築されており、いずれもホームページのUX/UIに関するアップデートです。
なお、翌年の2月にはデスクトップ版のページエクスペリエンスアップデートが実施されたため、すべての端末においてホームページの表示速度やレイアウトのズレ、応答性などを適切に設定・維持することがこれまで以上に大切となりました。
2021年6月スパムアップデート
2021年の6月23日と6月28日に分けて実装されたスパムアップデートです。
検索ユーザーにとって無価値または迷惑となり得る施策に取り組むホームページの評価を下げることを目的としています。所謂ブラックハットSEO対策を実施しているホームページが対象となっているため、正攻法でホームページの運用に取り組んでいる場合には、ほとんど影響しないアップデートでもあります。
なお、以下のような施策がスパムアップデートの対象となります。
悪質なバックリンク・相互リンク
サテライトサイト
隠しテキスト
クローキング
自動生成したコンテンツ
コピーコンテンツ
リダイレクトスパム
スクレイピング など
今回のまとめ
今回のブログを読むことで、2021年上半期に実施されたGoogleの大型アップデートの概要を理解することができたかと思います。
冒頭に記載の通り、コアアルゴリズムアップデートだけでなく、種類が異なるアップデートが実施されており、6月だけで5回の大型アップデートが実施されています。近年、Googleのアップデートのスパンが短くなっており、ホームページの評価や検索順位が目まぐるしく変わっており、その都度、何かしらの対応を行う必要性があると考えているかと思います。
しかし、アップデートの内容を見てみると、いずれも「ユーザーにとって有益な検索エンジン」を目的とした内容ばかりです。アップデートに合わせてホームページの運用施策を都度変えるというのも運用の一つかと思いますが、これではイタチごっこを繰り返すだけです。
アルゴリズムに穴をついた施策を探すよりも、正攻法で王道なホームページの運用を行うことが、今後実施されるアルゴリズムにも対応することができる唯一の方法であることを理解した上でホームページを運用していきましょう。